TMGP覚書ブログ

RPGツクールフェス デカンの風に吹かれて ツクりました 好評につき公開終了

トランスフォーマープライム まさかの敗北エンド

これまでに書いてきた、トランスフォーマー・ザ・ムービーとかビーストウォーズとかは実は大したことなくて、本当に残念な国内展開をしたのがトランスフォーマープライムです。

 

トランスフォーマープライムとは、正義のオートボットと悪のディセプティコンの戦いを描いたCGアニメで、制作は日本のポリゴンピクチュアズが担当。映像はクオリティが高くエミー賞も受賞。バンブルビーが喋れない実写の設定なんかを取り入れたうえでオリジナルストーリーを展開します。

基本的にシリアスな作風で、偶然出会った人間の子供たちとオートボットたちが秘密の戦いをしていきつつ、中盤では地球そのものがユニクロンというトランスフォーマーの破壊神だったという驚きの設定 (最後の騎士王の元ネタ) が判明。ユニクロン騒動が収まると今度は地球の各地に隠されていた古代のトランスフォーマーの超兵器の所在が判明、争奪戦が始まるという流れ。この辺りでは岩に刺さったプライムしか抜けない剣というのを、ディセプティコンが岩ごと持ち去ろうとするという展開的に珍しい場面なんかも見られます。

アクションシーンも格好よく、キャラクターも個性的で毎回安定して面白かったです。

そして問題のラスト、トランスフォーマーの母星サイバトロン星を蘇らせるための戦いになるも、オートボットはそれを果たせず基地へと帰還。初代トランスフォーマーではサイバトロン軍の基地はザル警備で有名で敵のスパイが素通りできていたけれど、今作のオートボット基地は完全に隠されており、反対にディセプティコンの空中戦艦には度々ワープ装置で直接乗り込んで荒らしてくるなど立場は逆転。しかし最後にしてついに基地の場所を特定され、オートボットと子供たちはオプティマスによってワープ装置で散り散りに逃がされる。そしてオプティマスだけが最後に残り、迫るディセプティコン戦艦。基地の真上から空中戦艦による攻撃、ドカーン大爆発。一年間応援ありがとうございました。えええええええ終わりかいっ!

というわけなんだけど、結局のところこの展開もアメリカのクリフハンガー的シーズンまたぎではあるわけで、当然この続きが放送されるものだと思ってました。

放送されなかった。

スケジュールとしては一年かけて、プライムのシーズン1と2を放送して日本版が3月末に終了。直後の4月から北米でシーズン3が放送されているというものだったのだけど、なんで続きを日本導入できなかったかな。

ビーストウォーズは半年放送して正義の敗北エンド、一年半後に再開。対してプライムは一年放送しての敗北エンド、そして終了というひどすぎる展開。

タカラトミーのフォローは、このストーリーの続きとして日本オリジナルの、参乗合体トランスフォーマーGO (ポケモンGOより先ね) を展開。はっきり言って続きとしては納得いかないです。

しかしシーズン3の日本導入の絶望的なことは、まずプライムの後を描いた作品がトランスフォーマーアドベンチャーとしてすでに動画サイトなどを中心に展開済みなこと。そしてシーズン3こと、ビーストハンターズで売るべきおもちゃはすでに参乗合体のところで売ってしまっているということ。

タカラトミーの人も、ビーストハンターズの日本版やりたいとは言っていたけど。

続編のアドベンチャーは、打って変わって明るい作風で、声を取り戻したバンブルビーが若きリーダーとして活躍するストーリーです。このアドベンチャーの配信も途中のシーズンまでで止まってしまっているという…。

切りのいいところで終わっているのでダメージは小さいけど。

ちなみにプライムのDVDはクソ高くて、2話収録で定価5000円。深夜アニメみたいに12話とかなら分かるけど、全52話26巻でこの価格設定はおかしいでしょ。しかもBDですらなくDVDで。

アマゾンではいちシーズン26話丸ごとのBDボックス北米版が、4400円くらいでした。日本の円盤高すぎる。