このブログも時流に乗ってないし最新の情報で構成されているわけでもないけど、それにしても知らないところで始まって知らないところで終わってることもあるものだという話。
去年、ニンテンドースイッチの本体を解析した人たちによって、スイッチにファミコンのゴルフのエミュレータが隠されたまま存在していたことが明らかになっていました。
これは7月11日にだけ特定の動作をJoy-Conに加えることで起動できるというものだったのだけど、これがどういうことかというと、特定の動作というのは亡くなった任天堂の前社長岩田聡氏がニンテンドーダイレクトで見せていた「直接!」ってやつで、それを岩田氏の命日の7月11日に行うと岩田氏がプログラマーとして制作したファミコンのゴルフが起動するというものなわけ。
明らかに追悼的なものです。しかし戦略的商品であるスイッチに誰かが勝手にプログラムを忍ばせるとは考えづらいのは当然として、かといって任天堂のほうも公式にこのゴルフについて言及することはないままでした。
これが発見されたのが2017年の9月ごろで、一度でもインターネットに接続した本体ではカレンダーを変更して7月11日にしてもゴルフを起動することはできないというハードルの高さがあったのだけど、2018年になり7月も近づいてきたので思い出して調べてみたところ、なんと本体のアップデートによって削除されてしまっていたということ。それも今から半年くらい前に。
結局何だったのか、今となってはよくわからないけど、ゲームハードの隠し機能って話も昔からあるものなので、このスイッチに隠されていたゴルフもゲームの歴史が続いていけばそのうちに、実はこんな知られざるプログラムがスイッチには隠されていたんだよなんて語られる日が来るのでしょう。