写真加工技術が発達した結果、心霊写真の存在意義自体が減少してテレビで扱うことも減ったのがずいぶん昔。
今は完全に動画が主流になってて、世界中の人が作った心霊動画をネットから拾ってきて流す番組があるものの、それでさえ存在感はかなり薄くなってますね。
心霊ロケとかもあるけど、ワンパターンなのな。
大体いわくのある(本当にあるかどうかは関係ない)場所に行って、若い女やスタッフが頭痛くなったりオーブの写真撮ったりして、そして謎の音声を収録してお終いって感じ。
葉っぱとかが一枚だけすごく動いてたりして、それを霊の仕業だとかいうのやめてほしい。
周囲に風は吹いてないとか、風が吹いてたらほかの葉っぱも同じように動くはずだとか言って、だから霊が動かしてるんだってさ。
そんなもの、そこら辺の公園でもいくらでも見られると断言するよ。普段木とか草とかに目を向けない人には珍しいのかもしれないけど、風や諸々で起きる自然の動きだよ。
きっと人類誕生以前から一枚だけプルプルする葉っぱとかあったことでしょう。
あとは霊に悩まされてる人の家に行って霊能者が解決してやろうとするやつ。
基本的に顔にモザイクかかってたり写ってない人が出てくる映像は、嘘とかやらせだとまでは言わないけど、内容に関しては一切信用しないことにしてるんで全部嘘かやらせだと思ってます。
霊が出そうってことに関してならもっとガチの、例えば大きな事故や災害のあった場所、飛行機が落ちたり津波被害のあった場所とかに行けば、そこら辺の心霊スポットなんかより、死んだ人の絶対数が多いんだから出てくる霊の期待できる数も当然多いはずでしょ。
でもそういうところには行かないっていう、最低限のマナーみたいなものは守ろうとしてるのかもしれない。
最近の心霊動画も、もう本当にものすごくワンパターン。
まずカメラで周囲を映して何もいないですよってことを強調。そしてカメラを戻すと何かいる! ギャーってパターンが多すぎて、もう大半はこれの類型。
固定カメラで自分を撮っていて、ちょっとカメラに近づいてきて視界を悪くしておいて、元の位置に戻ると後ろに何か立ってる! ギャーみたいなのもこれと同じパターン。
私はこれを、いないいないばあ系と呼んでいます。
あと最近の傾向で強いのが、調子に乗ってやりすぎちゃうパターン。
例えばどこか心霊スポットみたいなところに行く、そして何か人影のようなものがあらわれる、までだったらいいんだけど、そいつに追いかけられるまでいくとやりすぎ感。
挙句の果てには追いつかれちゃったりして、カメラの映像が乱れて終わり。
ナレーションも、撮影者は行方不明になったとか余計なこと言って、じゃあ誰が動画サイトにこのビデオをアップしたんだよって。
まるで、自分の体験だって語り始めた怪談を全員死んだって締めくくるみたいな加減のわからなさ。やりすぎなんだよ。
生首が映っちゃうやつもよくあるけど、普通生首って聞いてイメージするのって首を下にして地面とか台とかにおいてある感じじゃない?
でも心霊動画の生首はたいてい90度傾いて横向きなんだよね。理由はわかってる。
垂直に首を置こうと思ったら、その下にある体を地面の下に隠さなきゃいけないでしょ。穴を掘るか本当に首を切るか。いずれにせよ面倒。
でも横倒しの首ならそこら辺のなにかの陰から頭だけ出して体を隠せばいいから楽勝。
だから横向きの生首が出てきたときには、またこれか撮影ご苦労さまって思う。
縦置きの生首が出てきたら、ちょっとは頑張ってんじゃんって思う。
ほかにツッコミを入れざるを得ないのが、不自然な撮影。
慌てて助けてって言いながら逃げてるのに、カメラの映像は目線と常に一致させてるとか、想像したらおかしいでしょ。どんなに怖くてもカメラだけは顔の前から離さないとかプロ根性すごいねって。
それからUFO映像を撮影してるって設定のときにたまにやっちゃってるのが、上空のUFOを撮影してるのに、隣にいる友人とかが喋ってたらそっちに一旦カメラを向けちゃう失敗。
今UFO撮ってたら隣の奴の顔撮らないだろ。ついやっちゃうんだろうな。
UFO動画も最近はすごいんだけど、でもCG凄いなーとしか言いようのないものばっかり。
こういう場合のクオリティーの高さっていうのは、本物の偶然UFO撮影した映像っぽいってことか、それともハリウッド映画並みのCGを指すのかっていう問題はあるけど、とにかく今は野良アーティストみたいなのがいくらでもいるし、下手すりゃプロだって映像作って流してるしで、面白いものを見るのはいくらでもできる状態。
本当の素人に至ってはレンズフレアを惑星ニビルだって言ってるみたいだけどね。それもそれですごいよ。
陰謀論的に言えば、わざと嘘の情報を氾濫させることで話題自体を陳腐化させて、UFOとか語ることを馬鹿みたいに思わせてやめさせようとしている政府機関とかあるからね。
一方で本当のものも混ぜ込まれてて、大衆にそれとなく見せておいて耐性を持たせておいて来るべき日に備えるみたいな話もあるでよ。
そうすると、あのCG丸出しのUFO映像に本物を混ぜてるやつがいるってことになるんだけど、その場合見てるのは結局好き者だけなんだからあんまり意味ないよね。
それよりみんなが見てない隙に一瞬だけちんちん出して喜ぶみたいな質の人が、本物映像を気付かれないように出してるって説はどうですか。
まあ本物があるって前提になっちゃうんだけど、自分としては心霊より宇宙人、宇宙人よりツチノコやビッグフットのほうがありそうだと思うし好き。
信じるか信じないかは、あなた次第です。
以前家から撮影したもの。
オーブってこれのこと? いっぱい撮れてるね。