DCFUまたはDCEUの一作。
映画ジャスティスリーグで登場済みのアクアマンを主役にした映画。
アクアマンのオリジンも描かれ、この映画一本で気になるアクアマンのこれまでと今が全部わかります。
この映画世界中で大ヒットみたいで、なんでアクアマンの映画なんかがヒットするんだって疑問だったんだけど、見たらわかりました。
面白いからでした。
アクアマンっていったら、原作のコミックの中でも人気や知名度の無さをいじられたりしているみたいなんだけど、例えばマーベルのアイアンマンだって今でこそ大人気だけど、実写映画の以前は世相にあわせて現れたり消えたりする人気のないB級ヒーローだったわけだから、ここからアクアマンがDCの看板ヒーローになれたりすることだってあっていいわけですよね。
そうなるとコミックでのアクアマン像も、髭もじゃロン毛になっていったりして。
土曜日の朝一で見たんですが、関東では雪の予報があって、この辺も最高気温0℃とかなってたからか、世界的ヒット作なのに劇場ガラガラでした。
映画館に入ったときは結構人多いなと思ったんだけど、みんなどこ行ったんだろう。
コードギアス見に行った?
そろそろ映画の内容に触れますが、ネタバレもしますよ。
でもあまりネタバレを気にしなくてもいい映画だと思います。
映像そのものが楽しいんで、結末がどうとか知ってたからって面白さが減少するタイプの映画ではないです。
話はジャスティスリーグのあとしばらくたった時点。
アクアマンはスーパーマンのように有名にならず、かといって誰にも知られないというほどでもない知名度のままヒーロー活動をしているみたい。
アクアマンは人間の武器、銃とかナイフとかが全然通じない耐久力。
海底の水圧に耐えられるって言ってたから、それが理由なのかなと見てて思ったけど、深海魚のボディは別に頑丈じゃないよね。
冒頭からアクションあったり可笑しな場面もあって楽しいです。
いつからかDCはシリアスで暗い、マーベルは明るくてコミカルみたいなイメージができてるみたいだけど、DCは筆頭ヒーローのバットマンこそ暗いカラーを持ってるけど、他はそこそこ朗らかなんですよね。
むしろマーベルのほうが、構造的にミュータントの社会問題を抱えてたり、殺伐としてたりするという感じ。
まあシリアスな方が好きっていう人もいるんだろうけど、あんまりイメージが固定されていいことはないように思います。
その点で、このアクアマンは超エンタメ作になっていて、今後のDCヒーロー映画も楽しみです。
ブラックパンサーのときも思ったけど、序盤で決闘シーンがあると大体主人公のほうが負けるのがわかる。
勝ったら話終わりだから当たり前だけど。
アトランティス人っていうのは、王族だけが空気中でも呼吸できて一般国民は水がないと呼吸できないみたい。
それって別の生き物じゃん? ってレベルで違うけどね。
ジャスティスリーグのときは、海中のシーンでわざわざ空気のエリアを作ってその中でだけ会話してたんだけど、アトランティス人同士は水中でも会話できることが今作で分かった。
中盤はロケーションを次々変えて大冒険。
アクアマンとヒロインのメラはどっちもいわゆる脳筋というやつなんだけど、その脳筋二人で謎解き宝探しをするというのが楽しい。
メラは緑のボディスーツを着ると、赤毛なのでポイズンアイビーと同じカラーリング。
この映画、会話がしばらく続くと爆発してアクションに突入するというのが三回くらいあった。
気を抜いてるんじゃねえぞってことですね。
海怖い画像みたいな場面があります。
映画でそんな場面が出てくるとは新鮮。
終盤の海底での戦争シーンの映像すごい。
完全に見た目が宇宙戦争、スターウォーズでもついに描かれていないような。
戦争してるのがカニとかエビみたいなやつだから、ちょっとスターシップトゥルーパーズ感。
ビーム撃つ巨大な蟹とか考えただけで楽しくないですか。
サメも活躍するし怪獣まで大暴れするサービス精神。
そして、ついに真の王となろうとするアクアマンは、原作寄りのコスチュームになるんだけど、ダサいはずなのにかっこいい。
最後は後味よく全部よかったよかったで終わる映画なので安心です。
コミックでアクアマンを知ってると、コミックで長年果たされなかった再会シーンが描かれて、ラストの感動もひとしおらしい。
というわけで、二時間以上の上映時間もあっという間でした。
次のDC映画は予告から明らかにノリが軽いシャザム。
これも楽しみです。
ヒーロー映画見たいけど、今更アベンジャーズのシリーズ追うのも大変そうっていう人もDCEUはこれからなのでどうぞ。