Eテレで放送していたので視聴。
「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」を原作とした2015年の3DCG映画。
構想15年らしい。いったい何を15年も構想していたのか。
往年のテレビアニメは有名なので知ってはいるけど、そっちは見たことなくて原作のほうを読んだことがある。
それで、昔のテレビアニメ版もそうなんだけど、この映画もガンバの仲間は15ひきから減らされていて、その点を事前に理解してないのと原作を読んだのがかなり昔なのとでちょっと混乱する。
序盤を、あれ? シジンっていなかったかな。いや、カワウソの冒険のほうだったかな、なんて思いながら見てしまう。
ウルトラセブンを初めて見たときに、あれ? 毒蝮が出てるのってウルトラマンかと思ってたけどウルトラセブンのほうだっけ、って思ってたら実は両方出てたときみたいな感じって言ったらわかりやすいよな。
ガンバたちのデザインは、顔だけ見ると毛が生えてなさそうだけど全身毛皮って感じで、人によって好みがわかれるかもしれない。俺は好き。
ガンバはイタチを駆逐してやるって言いそうな声。
マンプクの発音は、お腹いっぱいの満腹でなくて、金萬福のほう。
スカイツリーが建つ現代の世界で、海を見たいというお気楽な理由で出発したガンバ。
最初から最後までで、ガンバが敵に捕まりそうになった時に発動するスローモーションが三回以上はあった。
オオミズナギドリがネズミたちに魚を捕ってきてやる場面があるんだけど、ネズミと鳥が互いにしゃべってるのだから魚もしゃべるのかなって思う。
しゃべっても食べるだろうけど。
ネズミが手で持ってかぶりつく魚って、かなり小魚だよね。
オオミズナギドリのほうは、翼を広げると1メートルを超える大きさ。
ネズミたちは80数匹で、イタチが50匹くらい。
イタチは群れないので50匹集まるというのはファンタジーの光景。
ネズミに勝ち目は無いですね。
ネズミたちは周りを海に囲まれた岩場にこもって、海の要塞みたいに言ってたけど、岩場には水も食料もないしイタチは容易に泳ぎ渡ってくるしで意味はない。
発見され次第終わる状況。
イタチはネズミをいたぶって殺すのが好きと描かれているけど、それはそれで嘘じゃないところもある。
イタチの仲間で家畜化されたフェレットは猫の代わりにネズミ駆除として導入されることもあって、遊び感覚でネズミを殺すので人間から見ればとても有用。
ネズミから見たら、そんなイタチは鬼か悪魔というところでしょう。
勇敢に戦うと決めたネズミたちは武器を生産し、籠城戦の準備を始める。
一方イタチは催眠術を仕掛けてくる。
どう見ても勝てない絶望的な戦いなんだけど、ガクシャのおかげで光明が差す。
逆にガクシャがいなかったら詰んでたでしょ。
オオミズナギドリが空からイタチに突っ込んでいく場面は、なんかミサイルみたいで確かにイタチを殺せそうな威力があるように見えた。
最後は潮路生存ルートでグッドエンディング。
物凄い駆け足な話になってる気もするけど、テンポよく進んで面白かったので、続編のガンバとカワウソの冒険もやればいいんじゃないって思ったけど、総製作費20億円で興行収入3億円ということなので無理ですね。