アメコミファンの間では、奇しくも映画キャプテン・マーベルとシャザムが立て続けに公開になるっていうのが面白い巡り合わせだよねって認識なんだけど、そもそも何が奇しくもなのかわからない人のほうが多いと思うんで、軽く書いてみる。
最初に書いちまうと、シャザムとはもともとキャプテンマーベルというヒーローでした。
フォーセットとかいう今は無いアメコミ出版社の看板ヒーローが、キャプテンマーベルでした。
このキャプテンマーベルが、ヒーローの始祖ことスーパーマン擁する現DCコミックスにスーパーマンのパクリだろって訴えられる。
これを争った後、フォーセットコミックスは結局廃刊。
その後、DCがキャプテンマーベルの権利を取得し、DCユニバースの一員となる。
しかしそれ以前にマーベルコミックスによって、マーベルが商標登録されていたので、商品展開などでマーベルが名乗れない事態に。
近年ではついに諦めたのか、ヒーロー名もシャザムに変えて活躍中。
元々シャザムとは、少年ビリーにヒーローに変身する力を授ける老人、魔術師シャザムの名前でした。
そして、シャザムの能力を司る六柱の神々の名前の頭文字を連ねたものでもあります。
S ソロモン王の叡智
H ヘラクレスの剛力
A アトラスの体力
Z ゼウスの全能
A アキレスの勇気
M マーキュリーのスピード
これがシャザムの能力になります。
ソロモン王てのは神っていうかイスラエルのソロモン王だけど、うん、まあ。
DCコミックスのキャラクターとなったシャザムは、商標問題を抱えていたとはいえ、一個の出版社の筆頭ヒーローを務めていただけあってかなりの強大な能力を持たされています。なんならスーパーマンに匹敵するレベルの強さです。
関係ないけど、これで思い出されるのが、ゴーボッツです。
日本のマシンロボが、トンカ社によるアメリカ展開の際にゴーボッツとなりました。
しかし、後年トンカがハズブロに吸収され、ゴーボッツは同じく変形ロボ玩具であるハズブロのトランスフォーマーのカテゴリーに吸収されました。
その後のゴーボッツは、トランスフォーマーマイクロン伝説の際、ゴーボッツの正義のリーダーであるリーダー1という名前が悪の破壊大帝メガトロンのパートナーマイクロンの名前にされるという屈辱の悪堕ちだったり、トランスフォーマーのコミックの中では、このコマで溶かされてるのが元ゴーボッツのキャラ、みたいな扱いで基本的には不遇です。いないとは思いますが、ゴーボッツのファンは泣いていいです。
そこへいくと、シャザムことキャプテンマーベルは厚遇されてるかもしれないです。
ワールズ・マイティエスト・モータル、命限りある者のうちで地上最強という、輝かしい尊称も与えられています。
これから公開される映画シャザム!にはもちろん期待。
でもワーナーの、出演者に逆コナンって言わせたり、悪乗りコメディーって紹介するプロモーションはどうなのか?
本当に悪乗りコメディーなら問題ないけど。多分ヒーローオリジンストーリーだと思うよ。