同名ゲームの実写映画。
いつから映画って金曜封切りになったんだろうか。
最近見た映画でよく使われていた宣伝方法に、海外の批評サイトで高評価とか、ロッテントマトで何パーセントとかあったんだけど、この映画は日本先行公開ということで海外の評判は今のところ目安にならない。
宣伝といえば、ピカチュウの知名度っていったらポケモンは知らないけどピカチュウはわかるくらいの人も多かろうから、結構楽できたんじゃないの?。
これがソニックザヘッジホッグの実写版なら、まずソニックの説明から始めないといけないんだよ。
ゲームの名探偵ピカチュウと同じストーリーなのかはわかりません。
少なくとも主人公の名前は同じティム。
映画は映像が出始めた当時からポケモンの見た目で話題になってたけど、ポケモンを知ってるならどんなポケモンがどんな風にアレンジされて出されるのかを見るだけでも楽しいと思う。
実際、序盤はスクリーンに映るポケモンたちを見るだけで楽しかった。
エイパムも普通にしてればかわいいし、バリヤードは予告通りキモウザい。
ポケモンは、実際の動物たちのサイズに対して、虫や鳥など小さいものはより大きく、大きいものはより小さくされてるという特徴がある。
言わば、全体的に大きすぎず小さすぎない、人間にとって親しみやすく都合のいい大きさにまとめられてるということです。
映画にして人間の演技と同居させるにも都合いいですよね。
最初に出てきたカラカラは小さかった気もするけど。
成長したりもするんだろう。
ポケモンのうちでも、やっぱりピカチュウはスターで、全世界で呼び名はピカチュウで統一されてるし、声も日本と同じ大谷育江氏に統一されてる。
だからどこの国の人が見ても、ピカチュウはピカピカーになるわけですね。
ポケモンが完全に当たり前にいる世界が描かれてて、そこはすごく楽しかったです。
どんなに楽しそうな世界でも、主人公のティムみたいに鬱屈した人間はいるけどね。
アニメと一緒で、ポケモン以外の生物は人間と植物だけ。
だからこの世界では、何を食べればいいのかっていう疑問がどうしても強くなる。
人間が木の実を主食にはできないでしょ。
でも深く考えなくてもいいかな。バーガー食べるシーンとかなかったよね。
あるアイテムが画面に登場したので、そこからおっさんピカチュウの顛末というのはある程度予想できました。
ポケモンの見た目で話題になったけど、ストーリーは真っ当なバディ物で、親子の絆が再確認されてと、素直に見られます。
ヒロインのお出かけスタイルが完全にポケモンGO。
メタモンのへんしんした姿が顔だけメタモンのままという、アニメで昔出てきたへんしんの下手なメタモンのそれだった。
こういうネタもあるんで、よく見てたらアニメのポケモンの映画にいつも出てきた親子とかも探したらどこかにいたかもしれない。
ピカチュウはやっぱり声がどうあれ可愛く作られてる。
顔が大きいよね。
フェレットを飼ってて、フェレットは頭から尻尾までで40㎝くらいで、ピカチュウはたかさ(ポケモンの大きさは、大雑把にたかさという指標が使われる)が40㎝。
でも頭の大きさはまるで違う。フェレットは体重1kgしかないし。
チワワですらフェレットと比べると頭デカいって感じるけど、ピカチュウは立ったときの全体の半分近くが顔のような気がする。3分の1くらいかな。
この映画を見ると、普通のピカピカーっていう可愛いだけのピカチュウじゃ満足できない体になってしまうかもしれない。
動物というより縫いぐるみみたいって評判もあったけど、このバージョンの縫いぐるみも売るでしょ、ポケモンセンターで。
アメリカとかって目と眉毛で演技するんでアニメとかでも眉毛強調されるし、なにかを人間化したキャラクターっていうと、とりあえず眉毛付ける傾向あったんで、今回ポケモンのデザインアレンジする際に眉毛を追加されなくて本当によかった。
眉毛無くても十分表情は伝わるから。
ピカチュウがずぶ濡れになった後、いつ体をブルブルってやるのかと思って見てたんだけど、結局やらなかった。やれよ。
映画の終わった後、ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONの宣伝が流れたんだけど、この映画で凄く物分かりのいいミュウツーを見た後に、人間への復讐心でギラギラしてるミュウツーが出てくるのはタイミング悪いと思った。
デッドプールの続編が作られたら絶対ネタにされるだろうな。
まとまりなく書いてみたけど、面白かったです。
ポケモンの実写化として文句ない映像だった。人によるかもだけど。
もっとポケモン沢山出てよかったのに。
少なかったということではなくて、もっと見たかったという意味で。