CSの人気番組の劇場版。
番組の一つのピークを記念する作品でもありそうです。
内容は独特で、普段のCSの番組の有野の挑戦コーナーと、映画用に制作された1986年を舞台にしたドラマとが交互に展開します。
あまりよくない手法だと思いますね。
まずマイティボンジャックの挑戦が始まって、それを楽しんでると突如1986年の中学生が主人公のドラマが始まるというぶつ切り展開。
これがまるで、テレビを見ていて、いいところでCMを入れられるような感じです。
挑戦の続きを見たいのに1986年、1986年になんとか気持ちを持ってくとまた挑戦の繰り返し。
特にこの手法を用いて劇的に面白くなってるなら当然文句もないんだけど、そういうわけでもない。
有野の挑戦とドラマは、終盤まで全く連動もないまま進行します。
だから単純に別々の内容の映像作品を交互に見せられてるだけ。
有野の挑戦の成否が、物語の浮き沈みに影響するとかってわけですらない。
なぜここまで挑戦的な手法を用いたのか。有野の挑戦だからなのか。
マイティボンジャックの挑戦は既に見たことあるので、苦労の末クリアするというのは知ってた。
終盤では、場所を移して公開イベントとなった挑戦に1986年の主人公ダイスケ少年が参戦するというミラクル。
そして、実際にそのイベントでゲームをプレイしたチビッ子の存在と置き換わるという歴史改変。プレイ内容は同じ。
ためらいもなくコインを使ったのはウソテクに踊らされてたのか。
ドラマは結局、不良に打ち勝つでもなく、彼女の心を得るでもなく、ゲームをクリアすることもなく、マイティボンジャックを取り戻して終わります。
また個人的な話ですが、1986年描写にも何も感じませんでした。
もっと空気とか匂いとかのレベルで表現されているなら違うかもしれないけど、挑戦の合間に流れるドラマの描写では弱すぎて何も感じなかったです。
あと、1986年要素としてテレビに映されてる古いフジテレビの番組を見ると、今の情勢から、この頃はフジテレビ人気あったのにねって気分になっちゃう。
よかったところも書こう、ヒロインの女の子は可愛かった。
その彼女が、狭い通路の爆弾の出てくるボンなんとかってゲームを挙げたとき、まあ見た人はみんなそうだと思うけど、一瞬でボンバーマンだとわかりましたよ。
あと名越の不意打ち笑った。名越だよねって確認しちゃった。
番組自体の面白さに期待して見たけど、映画はそれほどではなかった。元々観客は番組のファンを想定してあるだろうから、熱心なファンだったらこれも許容されるのかな。
むしろファンしか狙わないなら、いっそ岐部でも殺人犯にした学芸会でもやればよかったんじゃないかとすら思った。
マイティボンジャックのマップらしきもの。
ファミリーコンピュータのゲームタイトル一覧 - Wikipedia
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当時のゲーム事情を知る手掛かりとして。