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ユニクロン そして奇妙なダニエル君問題

トランスフォーマー最大級の大物ユニクロンクラウドファンディングが行われてます。

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ユニクロンといえば、その活躍が見られるのがアニメ映画「トランスフォーマー・ザ・ムービー」です。

その映画の絡む展開で生まれた謎があるので書いてみる。

 

 

 

ちなみに「トランスフォーマー・ザ・ムービー」は、日本では映像ソフトが絶版状態です。

なぜそうなっているのかという原因は、結局のところ一般ユーザーには分かりっこないことなんですが、問題といえば権利関係くらいしかないだろうなと推測されてます。

日本以外では、リマスターブルーレイとか出てます。そっちに日本語音声とか収録されてれば、もうそれでいいんだけど。

 

ちょっとだけこの問題が垣間見えるのが、タカラトミーのMP36メガトロンの説明書です。

メガトロンにはテレビシリーズや「トランスフォーマー・ザ・ムービー」の場面を再現できるアイテムがたくさん付属していて、説明書には実際のテレビアニメにその付属品のアイテムが登場するカットが掲載されています。

でも「トランスフォーマー・ザ・ムービー」に出てきたアイテムの解説には、映画のカットは使用されておらず、MP36現物で撮影した写真で代用されています。

このことから、MP36の時点ではタカラトミーは「トランスフォーマー・ザ・ムービー」の映像を使用することができていないと察せます。

多分今でもできないと思います。

今月発売のMP44コンボイの説明書でも同じことが起きてるのじゃないかと思っています。

 

 

 

 

さて、そんな「トランスフォーマー・ザ・ムービー」で初登場するのがダニエル君です。

 

ダニエル君はテレビシリーズに登場するスパイクとカーリーを両親にもつ少年です。

 

 

スパイクはサイバトロンと最初に出会う人間のひとりで、その後もサイバトロン基地に入り浸りになり、バンブルと行動することが多いです。

マーベルコミック版ではウィトウィッキーという姓をあたえられています。

もちろん、このウィトウィッキー姓は実写映画「トランスフォーマー」の主役の名前の元ネタです。

 

 

カーリーはサイバトロンファンの少女で物理学を専攻してるらしく、メカに非常に強いです。

実写トランスフォーマー3作目「ダークサイドムーン」に登場するカーリーの元ネタになる人物。

カーリーの初登場回「イモビライザー」におけるスカイファイアーの登場シーンが、日本版ではカットされた状態で放送されています。

トランスフォーマー 時空を歪めた存在 スカイファイアーを知ろう - TMGP覚書ブログ

 

 

1984年あるいは1985年当時設定でスパイクとカーリーは大雑把に18歳前後と見積もります。

 

 

 

 

ここでは、1984年にトランスフォーマーが復活するアメリカ版アニメ「THE TRANSFORMERS」(84年版世界)と、1985年にトランスフォーマーが復活する日本版「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」(85年版世界)とはパラレルワールドの関係であると捉えます。

 

そして、一つ重要な話として、日本では当時「トランスフォーマー・ザ・ムービー」は公開されなかったということがあります。

実はこのダニエル君問題は、映画を無視すれば発生しません。

映画で描かれる、2005年の戦いを85年版のアニメシリーズの歴史に組み込もうとすると発生する謎なのです。

 

 

 

 

84年版と85年版の差異は多少あれど、一旦「トランスフォーマー・ザ・ムービー」の2005年で合流します。これはユニクロンの特異性が時空を超えて作用したと考えましょう(なにを言ってるかわからないと思いますが)。

 

 

2005年のユニクロン戦争を描いた「トランスフォーマー・ザ・ムービー」にて、初登場となるダニエル君は、この時点では大体10歳くらいでしょう。

最初のアニメから20年後が舞台です。スパイクとカーリーの年齢的にもダニエル君の年齢は10歳くらいで妥当でしょう。

 

この後は84年版はテレビシリーズ「THE TRANSFORMERS」シーズン3、85年版は「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010」に続きます。

それぞれ呼び方が違うだけで基本的に内容は同じです。

 

しかし違いもあります。

84年版のシーズン3は、「トランスフォーマー・ザ・ムービー」の翌年2006年が舞台です。この年にガルバトロンが復活し、サイバトロンとデストロンクインテッサ星人を加えた三つ巴の戦いが始まります。

ダニエル君が「トランスフォーマー・ザ・ムービー」で10歳だったとするなら、シーズン3では11歳です。

アニメでの見た目もそれほど変わりません。別に気になることもありません。

 

85年版からの「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010」は、タイトル通りまだ見ぬ未来、2010年が舞台です。

ユニクロンとの戦いが2005年です。それから5年後。

ダニエル君も成長して15歳になっています。←!?

 

トランスフォーマー・ザ・ムービー」を2005年の出来事と設定したなら、当然2010でのダニエル君はそれから5年後の姿なわけです。

ところが見た目が全然変わってない。10歳の頃のまま。

子供が5年経って見た目が変わらないということはありません。

子供が5年用のパスポートしか作れない理由もこれです。

だのにダニエル君は15歳とはとても見えない。

これがダニエル君問題です。

 

一体何が起こってダニエル君の成長が止まってしまったんだろうか。

あるいはダニエル君はロボットになってしまっているのかもしれないですね。

トランスフォーマーアニメイテッド」に登場するサリは、地球人とトランスフォーマーのハイブリッド体という謎多き存在でした。

トランスフォーマーと最もかかわりの深い地球人である、スパイクとカーリーの子ダニエル君が、そのような存在である可能性はあります。

 

また、84年版シーズン3および85年版「2010」以降は完全に展開が分離することになります。

84年版シーズン3の続編であるシーズン4(ザ・リバース)では、ダニエル君は負傷し、その命を救うためにヘッドマスターの技術が使われて女性型トランスフォーマー、アーシーの頭部に合体します。

もしかしたら空白の5年間の間に、ダニエル君の身に何かがあったとも考えられます。

それか設定の齟齬。

 

 

トランスフォーマー界隈において、このダニエル君問題が取り沙汰されているところも見たことないので、多分この問題に関しては、あまり考察も進んでないと思います。

 

トランスフォーマーは、ネタがあれば何でも拾ってくるところもあるので、ひょっとしたらこんな「謎」にすら、いつか後付けで答えが与えられるかもしれないですね。