トランスフォーマー35周年を記念する待望のアイテムが発売になりました。
いい意味でも悪い意味でも驚きの出来だったのでいろいろ書いてみる。
「私は正義の戦士、コンボイ司令官!」
一言で言うと素晴らしいです。最高のアニメ再現アイテムとも言えます。
「」でくくったセリフは、サウンドギミックで発声される音声です。50以上あるとか。
また、コンボイ司令官の玄田哲章氏の声以外に、英語版のオプティマスプライムの声で長年お馴染みのピーターカレン氏の音声も入ってます。
「みんな、久しぶりだな。また会えてうれしいぞ。」
設定画風に立たせてみる。
ストレートにアニメ再現を目指してあるだけに、見た目の再現度はこれまでで最高です。
赤と青と白が美しいですね。
「撃て撃て撃てーい!」
Ver.2のコンボイからもう8年、最近のマスターピースは可動も大きく向上しているのでポージングも自由です。
「なあに大丈夫だ、新しく装備した、自動修理システムが作動してくれたようだ。」
肘は一個の関節で、膝は二つの関節で大きく曲げられます。
膝関節については最後にまた触れます。
「私にいい考えがある。」
肩はかなり前方に引き出せます。
「ハッハッハッハッハ。ではデストロンたちの仲間割れを、高みの見物と洒落込むか。」
アニメのコンボイ司令官の、上から見るとすごい胸板厚いけど下から見てもちゃんと顔が見えるっていうのが、首の引き出し機構で再現できます。
「我々はサイバトロン戦士。地球を遠く離れた、セイバートロン星からやってきたんだ。」
MP-10コンボイVer.2と並べる。
Ver.3のほうが、胸の横幅がスッキリ狭いので、持ってみると小さいんじゃないかって印象なんだけど、べつに小さくないです。
Ver.2もすごくいいんだけど、並べてみるとコンボイ司令官とコンボイをアレンジした別の世界のコンボイが並んでるかのようになりますね。
Ver.2の目は塗ってます。
「断わっておくけど、僕の恋人なんだ。」
レーザーライフルはVer.2のものより大きく作られています。
Ver.2のライフルは幾分小さい代わりに本体に収納できるので気に入ってました。
「例え肉体がバラバラになっても、パワーユニットが一部でも生きている限り、メガトロン、私は戦いはやめないぞ!」
Ver.3のコンボイは、エナジーアックスは手首を外して取り付けます。
エナジーアックス自体に可動が設けられているので、表情付けに便利。
手首は左右とも取れます。
「もういい! もうたくさんだ! ダイノボットを破壊する。」
外した手首を無くすとかいう、80年代玩具リプレイみたいのは避けたいところ。
「ランボルはいるか。お前のロケットブースターを貸せ! 命令だ。」
ロケットブースター装備。
アニメの第3話で、半ば脅すようにランボルのロケットブースターを借りて、飛び立ったデストロンの宇宙船を追いかけてくのに使いました。
そのあと一矢も報いることなく撃墜されてくるところがトランスフォーマーっぽいといえばそうかもしれないです。
サウンドギミックのスイッチは背中にありますが、ロケットブースターを付けたまま作動できます。
今回音声は、新録だけどトランスフォーマー・ザ・ムービーのセリフも収録されてます。
ダメージパーツなんかは、明らかにトランスフォーマー・ザ・ムービーの場面を意識したパーツなんだけど、説明書にはトランスフォーマー・ザ・ムービーの画像は使われておらず、2010のエピソードを当てはめて解説してあります。
「ああスパイク。私こそ本物のコンボイ司令官だ。つまり私は、サイバトロンの総司令官であり、君の友コンボイだよ。」
スパイクとスパークプラグ親子、カーリーのミニフィギュア。
コンテナのあちこちに鉄板が仕込まれてて、足裏の磁石で立たせることができます。
ちょっとボールジョイントがきつめなので、動かしてると全部の関節がすぐにバラバラになる。ユルユルよりはいいかもしれないけど。
アニメの設定よりもかなり小さく作られてるんだけど、この大きさだからこのクオリティで許されてるところもあると思った。
この大きさだと遠くから見たカーリーみたいな感じでいいけど、大きくなると途端に似てないとかいう話になってくるから、クオリティの担保も難しいのかもしれない。
「あなた方を襲ったのはデストロン破壊軍団で、奴らから地球を救うのが、我々の任務なのだ。」
オレンジの小さいのはダイアクロン隊員。
小さいけど出来は完全にダイアクロン隊員のほうが上です。
もっとも、隊員はただのオマケじゃなくてそれ自体がメインの商品だということもありますが。
「いやあチップ。夢は持ち続けるんだ。未来は夢によって作られる。大事にするんだよ。」
サンストリーカーに付属していたチップ少年は、半端に大きくて絡めづらい。
「さあ頼むぞローラー。二人がどうなったか探るんだ。気を付けてな。」
ローラー。
後ろの座席には酔いそうなんで乗りたくないです。
ローラーのプレイバリューが高められてます。
レーザーライフルを取り付ける。
エネルギー補給パイプを取り付ける。
Ver.2コンボイでは、初代玩具のエネルギー補給パイプを取り付けることができるようになってたので流用してましたが、Ver.3には自前のが付属してます。
初代玩具のものよりかなり大きいです。
ローラー装輪戦車装備。
コンテナの中の司令塔とローラーの合体形態。
司令塔が取り出したり分解したりできるようになってます。
スペシャル高射砲 威力偵察体制。
スペシャル高射砲 火力支援体制。
連結式12輪走行車両装備。
連結式12輪火力支援装備。
なにやらいろいろかっこよく名付けられてました。
「うーん。それも一理あるなあ。」
パーツ類はお片付けできます。
コンテナの下部分に入ります。
一緒に付属してるスタースクリームの頭部などは入らないことになってるので、サッカーボールの代わりにでもするといいでしょう。
「サイバトロン戦士、アターック!」
ロケットブースターも収納はできないけど、ランボルに返してやることならできます。
「メガトロン! とうとうお前と私とで、けりをつける時が来たようだな。」
コンボイVer.2に合う大きさで作られたメガトロンVer.2は、コンボイVer.2から年数が経過していたためにかなり進化した出来になっていました。
そのため、今度はメガトロンVer.2に見合うコンボイが欲しくなるという悪循環に陥る(??好循環ですぞ)。
「待てい! そうはいかんぞメガトロン!」
どちらもそこら辺のアクションフィギュア以上に可動は優秀です。
「これにはメガトロンが一枚噛んでるなあ。ああ絶対間違いないぞ。私のセンサーに感じる。」
「例えこの身が犠牲になろうとも、メガトロンを倒すしかない!」
「お前は年を取りすぎた時代遅れのロボットだ。スクラップが似合うぞ。」
「お前が死ぬか、私が死ぬかだメガトロン!」
「頼んだぞ! 今われらに必要なのはエネルギーと幸運なんだ。」
「どうするメガトロン? 我々と共同戦線を張るか?」
「破壊大帝とはよくぞ言ったものだな。メガトロン。」
悪乗りが出ちゃうくらい可動するってことなんですよ。
「トランスフォーム、スタートユアエンジン」
ビークルモード。
今回はアニメデザインに合わせてあります。
変形は複雑なパネルの展開で構成されていて、二重ヒンジとパネルの集合体といった感じ。
でもトランスフォーマー初めての変形あるあるの、どこにジョイントがあるのかわからなくて力をかけるべき場所がわからないみたいなことは殆どなかったです。
そういう意味では変形しやすかったとも言える。
ローラーはコンテナの中で司令塔に固定できます。
Ver.2ではローラーは固定できず、コンテナの中でガチャガチャしてたから、この改良はうれしい。
Ver.1のコンボイ完全版は、コンテナはあるけどローラーの無い不完全版でした。
車体後部はこれで正解なのかなって感じなんだけど、これで正解です。
ビークル形状にはそれなりかっこよささえあれば満足です。
レーザーライフルを折りたたんでマウントできます。そして外さないまま変形できます。
レーザーライフルを付けたままでも、変形難易度は変わりません。
トラックの側面のパーツは、ロボットの足に入っています。側面パーツの下にはロボットの腕が折りたたまれて収納されています。
腕が直接一番外側に出ていないので、ドアを設けたりできます。
変形の複雑化により、ビークルの上に頭部だけ出す形態がとれません。
もうこのコンボイ司令官で決定版みたいに思えるけど、1st.ガンダムがいつまでも研究され続けるみたいにトランスフォーマーのフラッグシップアイテムであるコンボイ司令官も開発され続けるんだろうなあ。
とりあえず、目が黄色の初代玩具踏襲デザインも発売されるだろうし、ブラックバージョンも出るでしょう。
このコンボイを白くして、アーマーを着せてウルトラマグナスにしてほしい。
ワンピース変形はもうやったし、あれだとデカすぎるし可動はそれなりになるしだから。
気が早いですね。
すっごいいいものだと思ったんだけど、それだけじゃないのが残念。
「テレトラン1、デストロンのスペースブリッジの場所を出してくれ。早く!」
この時点でもうネットでも情報が出てる話。
膝には上下二つの関節があって、どちらもカチカチいうクリック関節なんだけど、
うちの司令官は、右膝の下のクリックが死んでます。ヌルって動く。
左はカチカチ。
マスターピースでクリック関節の問題はこれが初めてじゃないし、長い時間かけて準備してるはずだろうになぜこうなのか。
これはでも、変形させるのに支障はないし、今のところ遊ぶのにもそれほど影響は無いです。
元々上下ある関節は、膝を曲げるときに形を崩さないようにまず上のクリックが動いて、それが動ききってから下の関節が動くようになってます。
下のクリックが作動しないと、いきなり下の関節が曲がって上のクリックがあとから曲がるようになってしまうのです。
膝下のほうを固定して、腿のほうを曲げるイメージで動かせば、上のクリックから動作させられるけど、不具合は不具合ですね。
最初から両足のクリックが効いてなかったら気付かなかったかもしれないけど。
今回は分解したりいじったりする気はないんで、ちょっとタカラトミーの様子を見て、もし対応するならその時判断するでしょう。
で、こっちがグローバル不具合だとしたら、ローカル不具合もあったんですけど。
「やあ大丈夫、なんともない。大丈夫だと言っているだろうが!」
梱包されているのはビークルモードで、初変形後がこれ。
胸の窓の部分が閉まらないんですよ。
これまで見た写真とかとも全然違う。
過去のMPコンボイの胸の部分は、実はこれまでも結構合いが悪いものがあったみたいで、金型を使いまわして劣化が進んでたときなんかは、宣材写真用のモデルなのに胸がちゃんと閉まってないとかありました。
でも今回はそのレベルじゃない閉まらなさ。
ちょっとした変形ミスでも起きることなんでそれかなとも思った。
グイグイやっても閉まらない。
胸の内部中央がマトリクスチャンバー。
しかたないんで、一旦マトリクスでも入れてみるかと思った。
なんか入らない。
閉まらない。
意味わからない。
しばらく格闘してたら、マトリクスチャンバーの中身のパーツごと取れたんだけど…
これ、逆じゃね?
チャンバー内パーツの上下を入れ替える。
ピタッッッ!!!
バシッッ!!
パーン! なんじゃそりゃ!
組み間違いすんなよもう。
たまたま取れるパーツだったからすぐ復旧したけど、取れないやつもあるからね。
なんでこうネタを提供してくれるかな。
というわけで、このくらいにしておきます。
これでも全部の要素に触れてるわけじゃないけど。
今後しばらくはこれが決定版です。5年くらいはいじり倒す予定。
タカラトミーには今度、このクオリティを維持しつつ1分で変形できるような技術革新を望みたい。
値段は据え置きでお願いします。気が早いですね。
「君が望遠鏡で夜空の星を眺める度に、友達がそこにいることを、思い出してくれ。」