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RPGツクールフェス デカンの風に吹かれて ツクりました 好評につき公開終了

映画感想覚書 ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY

依然として新コロリスクのありますが、この映画は公開延期にならなかったので映画館に行って見てきました。

 

映画館に行くときはなるべく混まないタイミングで行こうというのが常ですが、今回は世の中の情勢もあってか程よい空き具合(ガラガラ)でした。

こんだけ人がいないならむしろ安全じゃないかと思った。そういうものでもないのか。

そんな訳だからなのか、宣伝が流れる映画も夏公開みたいなのばかりですね。

 

この映画は邦題を見てなんじゃこりゃと思いました。バットマンvsスーパーマンより先にジャスティスの誕生を書いちゃったみたいなタイトル。

実際見てみると、バーズ・オブ・プレイの映画というよりは、やっぱりハーレイクインの映画という感じだったので悔しいけれどこのタイトルで納得です。

 

ハーレイクインは、90年代のバットマンのテレビアニメシリーズ用にデザインされたキャラクターで、その後人気となりコミックに逆輸入されます。

 

バーズ・オブ・プレイとはゴッサムシティを拠点とした正義の女の子チームです。

今回の映画では、ハーレイクインのほか、ブラックキャナリー、ハントレス、レニーモントーヤカサンドラケインが登場。

ハーレイクインはコミックでは基本的にバーズ・オブ・プレイのメンバーではないけど、終盤成り行きで集結。

 

ストーリーは、ハーレイクインの語りをベースに進行。このため前半では時系列が乱れがちだけど、そんなに複雑な話じゃなくて登場人物を一人ずつ紹介する過程で、時間が前後するという感じ。

初っ端から人殺してて流石PG12 。

ハーレイクインはジョーカーの女ということが知れ渡っていてやりたい放題。

ジョーカーが怖くて誰もハーレイにも文句が言えないという状況。

ビートたけしをバックに持つたけし軍団がテレビ業界で大きな顔をしているのと同じことですね。もっと適切な例えがあるかもしれないけど。

富豪の名士であり裏社会を支配し私設軍隊まで持つブラックマスクこと、ローマンシオニスでさえ大暴れしたハーレイに言えるのは、ジョーカーによろしく、だけというのがジョーカーの恐れられぶりを表してます。

 

 

しかし冒頭からそのジョーカーと縁が切れてます。

ジョーカーの女でなくなったハーレイクインは、それが知れた途端にこれまで買った恨みを全部清算する羽目になるわけです。

 

序盤ではハーレイに恨みを持つ人物が次々登場しますが、ハーレイがジョーカーと別れたらしい、よし殺そう! っていうのが単純すぎて、まあハーレイに恨みを抱いてる人たちもろくでもないようなのばかりだから、物事をそんなに考えないんだろうけど、本当にジョーカーと別れたかどうか確認してからでも遅くはないよね。

万が一なにか裏のある話だとまずいよ。

何があってもジョーカーとだけは関りを持たないほうがいいし。

 

まあなんだかんだでピンチを切り抜けるハーレイ。主役なのでね。

 

レニーモントーヤのコミックでの活躍はよく知りません。

映画では出世街道から外れた女刑事です。

 

ブラックキャナリージャスティスリーグにも所属歴のあるキャラクターで、この映画では破壊力のある音波を発するキャナリークライという超人能力や、母娘ともにブラックキャナリーである要素などが拾われてます。

 

超音波攻撃に関しては、ブラックキャナリーを知らない人が見たら唐突に出てくるスーパーパワーに見えるかもしれないですね。能力に関しては軽い伏線しかなかったので。

 

ハントレスは復習に燃える自警員。ややイカレ気味。

映画では弓矢もといクロスボウ! を武器に暗殺を行ってました。

ほかにハントレスは棒術の印象もありますが、映画では特に出なかったです。

なぜか演出でイケてない感じにされてた。

 

カサンドラケインは、スリの子。

息をするように物をする。こいつとすれ違った人全員が物をすられてる勢い。

自分に親切にしてくれる知り合いからも盗もうとする。

この手癖の悪さがストーリーを動かして、最終的な解決にもつながる。

DCコミックに同名のキャラが存在するけど、そっちは暗殺者カップルの子供として格闘術だけを教えられて育ち、バットマン以上の格闘術を有するという怪物。

そっちは後にバットガールとなる。

 

 

映画でのバーズ・オブ・プレイはそんなにセクシーコスチュームじゃないし、人種もばらけてるし今どきのハリウッド基準で誰にも文句言われないようになってますね。

メンバーはいずれも格闘術に長けてるのでアクションシーンはたくさんあって、どの場面でも敵のどこかを折ってそうな感じ。

この格闘では絶対負けない女たちに対して、男たちがやっちまえとばかりに集まってくる終盤のシーンは、なぜ武装もせずにわざわざ殴られに来るのかと少し思った。

でも銃撃戦になると途端に手も足も出なくなるので、その前に見せ場をつくっとかなくちゃいけなかったんですね。

 

映画のゴッサムでは工場が大爆発して、子供が賞金を懸けられギャングに追い回されているという、流石のゴッサムでも日常というにはあまりにも大騒ぎな状況は収束までも早いんだけど、その間バットマンが全く絡んでこないというのもなんか不自然というか、よくあるヒーローはこの時どこにいたのという問題は多少ある気がする。

 

映画スーサイドスクワッドよりも暴力的で、多用されるコミック的演出もハーレイのキャラに合ってた、そしてハーレイは主役なのに綺麗な顔してる場面のほうが少ない映画でした。

バーズ・オブ・プレイ自体はあくまでヒーローチームなので、ハーレイとはそもそも仲間となりにくいので今後の絡みはわからないけど、この映画みたいな暴れまくりでコミカルでバカでかわいいみたいなのはシリーズ化したら見たいと思った。

 

エンドロールの後にもありました。いや、なかったか。

 

ちなみにこの映画の悪役はブラックマスクですが、私はホワイトマスクで映画を見ましたよ。