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RPGツクールフェス デカンの風に吹かれて ツクりました 好評につき公開終了

ゲゲゲの鬼太郎を2年間見た

ゲゲゲの鬼太郎のテレビシリーズ最新作、通称6期が終わりを迎えます。

 

 

今作のゲゲゲの鬼太郎は、楽しい話からシリアスな話まで振り幅が非常に大きかったです。

90年代の4期は個々の話は覚えてないけど、鬼太郎が敵の妖怪に食べられるとそれが原因で逆転勝ちするパターンが多かった気がする。

2000年代の5期では猫娘の萌え押しもあったけど、墓場鬼太郎が同時期に放送されたり、ドラゴンボールを放送するために打ち切られて、2年目からの展開だった妖怪四十七士が半分集まらないくらいで終わったのが印象的でした。

 

これまでの鬼太郎のシリーズでも妖怪と鬼太郎はもちろん戦ったりするんですけど、妖怪が何を起こしても大体その話だけで片付いて、それ以上の大きな問題に発展するというシナリオではなかったです。

ギャグアニメの展開リセットみたいに、次の回には持ち越さない感じ。

この2010年代、もう2020年になりましたが、の6期鬼太郎は妖怪の存在や起こす問題が社会に認知されていき、妖怪をひとつの異種族のように見做して人間の社会全体と対立するというところまで発展してしまいました。

そんなこんなで、締めくくりの展開は予想通り重い話でした。

しかし、衝撃展開はこの6期鬼太郎の1年目の名無し編で慣らされたので、去年ほどではなかったですが。

 

 

 

80年代はヒーローであり、90年代もまた、そして2000年代でも人間とそれなりにうまくやっていたのに、2010年代に入って人間との関係を拗らせてしまったというと、どこかで聞いたような気がしませんか?

 

 

そうです、トランスフォーマーですよね。

 

トランスフォーマーも人間の敵となる者と、人間に味方する者がいますが、80年代にスタートした時は、人間の味方サイバトロンは人間たちに受け入れられていました。

その後2000年代のテレビシリーズでも、人類とサイバトロンとの共同戦線が存在していたし、2000年代後半に始まった実写映画シリーズでもまだ人間とそれなりにうまくやっていました。

ところが2010年代の映画シリーズではもうオートボットディセプティコンもなく、トランスフォーマー全体を人間の敵と見做すような展開です。

 

現在の世界を見てみると、人種や民族、宗教などの違いが生む溝が、どうにも埋められないものであるようにも思えます。

鬼太郎もトランスフォーマーもそんな時代を経てきた中で、人間同士でもかなわない相互理解というやつが、異種族に当てはまることはないという方向性に向かっていってしまったのでしょうか。寂しい話です。

 

ところで、実写映画のトランスフォーマー最新作の主役はバンブルビーでしたが、バンブルビーとはマルハナバチのことです。

思えば鬼太郎のカラーリングって、蜂と同じ黄色と黒の警戒色ですよね。

それに針で攻撃するし、一緒じゃね?

 

それはいいとして、鬼太郎は2年間放送してくれたわけですが、どうせ10年に1度しかリメイクしないなら1回あたり2年くらいの放送は最低限ですよね。

まだ最終回放送前なので、どういう落としどころがあるのかまだわかりませんが、東映アニメーション水木プロダクションにかなり気を使ってるエピソードを見たので、必ず何か希望あるラストを迎えるとは思います。

 

人間との関係を一旦諦めて、妖怪が引きこもって次第に人々の、犬山まなの記憶からも消えていくようなビターエンドもあるかもしれません。

あるいは逆に何かのきっかけで、妖怪と人間とが手を携えられるとわかって、妖怪がついに社会の一員になる怪奇大家族エンドもあるかもしれません。

 

 

10年後にゲゲゲの鬼太郎がリメイクされたら、その時もまた見るでしょう。