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映画感想覚書 古い映画パンフレットのホコリをはらった編 ゴジラvsビオランテ

4月から始まったアニメ、ゴジラ S.P <シンギュラポイント>を見始めたので、ゴジラ映画を見たよってことを書いてみる。

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今回のパンフレット(状態:悪)です。

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表紙がバラバラです

 

ゴジラシリーズは、1954年の1作目からスタートして15作目で一旦シリーズが停止します。

そして1984年に30周年作として「ゴジラ」が公開になります。今の言い方だとリブート作ですね。

ゴジラvsビオランテは84年版ゴジラから5年後に公開された続編ということになります。

 

自分は記憶する限り、このvsビオランテが最初に見たゴジラ映画です。

ゴジラの面構えは白目が見えないようにされたことで生物っぽさが増してかっこよくなってます。

この前作のゴジラは、黒目が小さくて常に上向きに視線が向いてるような感じでちょっと変です。三白眼の度合いが強すぎる感じです。

映画はテンポよく二転三転します。ストーリーの随所でからんでくるサラジア人エージェントは適当にキャスティングされており、ひょろっとした強さの感じられないタイプです。残念ポイントです。

 

 

ゴジラ映画って怪獣バトルだけで2時間くらいあるのかな、と見る前は思ってたけど、この映画は思いのほか怪獣出てこないんですよね。

vsビオランテや前作のゴジラは、最初の1954年版ゴジラを見た人たち、つまり大人を観客として想定していたらしいです。たしかに子供向け感のある演出は見られないです。

 

 

興行的にはあんまり大したことなかったみたいですけど、わりとシリーズ中でも人気のある作品です。

例えば東宝の怪獣映画が初Blu-ray化される際に5作品選ばれて「空の大怪獣ラドン」「モスラ」以外の3作がゴジラシリーズとなり、1954年版の最初の「ゴジラ」、当時最終作だった「ゴジラ FINAL WARS」と共に、この「ゴジラvsビオランテ」が選ばれています。1984年版のゴジラは30周年記念作で、のちの平成VSシリーズの幕開けとなった作品でもあるし、節目の作品として順当に選ばれる要素がたくさんあっただろうにその続編のvsビオランテのほうが先にBlu-ray化されたのには、やはり人気が高かったというのがあるのでしょう。

ほかに数年前のCSチャンネルでのゴジラ総選挙で1位になったりしてました。

 

 

物語中に出てくる抗核エネルギーバクテリアというのは、存在すれば正に世界のパワーバランスを一変させる代物で、それが作れる人物が暗殺や拉致の対象になることは容易に想像できます。そういう意味で白神博士の身柄はフリーすぎる気がする。厳重警備が必要でした。

こういった性質から抗核エネルギーバクテリアとは1作目のオキシジェンデストロイヤー相当のアイテムだとも言えそうです。映画的な見た目は地味ですけど。

 

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ビオランテは怪獣バトルという面ではあまり活躍してないんですが、印象的で好きな怪獣です。名前の響きもいいですね。

人間(沢口靖子)の細胞を融合させたバラに、更にゴジラの細胞を組み込んだ結果生まれた怪物です。

 

バラの形態、呼び方はいろいろあるみたいですが花獣が多いかな、手持ちのデフォルメ人形の底面には幼獣ビオランテと刻印してありました。

芦ノ湖に佇む巨大なバラの怪獣は幻想的で好きです。

アクティブな要素がほとんどないので立体物に恵まれない形態ですが、良さそうなフィギュアとかが発売されたら部屋に飾りたいですね。

 

最終形態はとにかくでかい、っていうのがあるんですけど、あまり強くない印象。

動物のゴジラに対しての植物のゴジラ、というような存在です。

人間の兵器をものともしないゴジラの皮膚を貫く攻撃力はあるのだけど、ビオランテのほうもゴジラの攻撃をくらうと派手にダメージを受けるというのが強く見えない理由かな。

若狭の決戦場に降臨してゴジラと戦い、そして炎上して去っていくビオランテという描写には、細胞レベルで組み込まれただけのはずの人間の意志が確かに作用しているようにしか見えません。実際そうだったんだと思います。

 

 

このビオランテは初登場で当然無名の怪獣だしシナリオは公募という、結構挑戦的な体制で作られた映画でもあります。

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あとビオランテはフィギュアなどの立体物になるときに、ゴジラとスケールを合わせようとするととても大きくて値段も高くなるという問題があります。

S.H.MonsterArtsのビオランテあたりを画像検索でもして、各自その馬鹿デカさと値段を確認してください。