アメリカではトランスフォーマー・ザ・ムービー公開35周年ということで色々盛り上がったみたいです。
日本では劇場公開されてないので何周年でもないですが。
映画のDVDのジャケットの内側には市川裕文氏によるシーン解説が載ってます。
日本ではDVDすら絶版状態なので、これを目にする機会の無かったファンもいるのではないかと思います。
全文は引用しないですけど、35周年ということで何が書いてあるかちょっと触れてみる。
■ ユニクロンの襲撃 ■
まず書かれているのは、映画冒頭のユニクロンによる惑星襲撃シーンの没案とその惑星の住人の没設定です。
映画のオープニングで描かれるユニクロンによる惑星襲撃は、作中でも最も描きこみ量のあるシーンのひとつです。
そのシーンの初期案ではユニクロンは姿を見せず、電気的な"霧"を発して惑星を分解吸収するという不気味なイメージで描かれていたとか。
それだと映画「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」に登場した、同じく惑星を捕食する魔神ギャラクタスを思い出します。
ギャラクタスはダサいヘルメットの巨大な人といった姿なはずなんだけど、あの映画ではギャラクタスは宇宙の霧だか雲のように描かれていてがっかりしました。
トランスフォーマー・ザ・ムービー冒頭の大破壊シーンは見せ場のひとつなので、今の形になってよかったと思います。
そして、ユニクロンに捕食される惑星リソーンの住人たちは映画では宇宙船で脱出を試みるのですが、元は自ら宇宙船にトランスフォームして脱出することになっていたらしく、変形モードの設定画も作られていたそうです。
トランスフォーマーに登場する宇宙の住人たちはただでさえメカっぽい種族が多いのだけど、トランスフォームまでするとなるとそれはもうトランスフォーマーそのものとしか言えないですね。
トランスフォームするというのはトランスフォーマーの独自性なので、トランスフォーマーじゃないならトランスフォームはしないでおいてもらう方がいいと思います。
ま、リソーンの住人がトランスフォームするというなら、どんな変形なのか見たくはありますが。
トランスフォーマー・ザ・ムービーや2010にはジャンキオンという種族が登場します。
いきなり襲ってくるけど話せばわかるサイバトロン寄りの種族で、彼らもトランスフォームを行うのでトランスフォーマーの一派とみなされてますが、その由来や素性は語られることが無いので不明です。
とりあえずこんな感じ。