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RPGツクールフェス デカンの風に吹かれて ツクりました 好評につき公開終了

映画感想覚書 ワンダーウーマン 1984

ワンダーウーマン単独映画の1984作目。

夏公開予定だったのが延びてこの時期に。

何故か日本の公開日が1週間前倒しになったため、アメリカより早い公開となっております。

 

 

もう12月だけど今年映画館に行くのはこれで2度目です。

以前はチケットにスタンプを押していたけど、今回は非接触での入場管理になってました。

 

 

延期したせいで、長いことティーザーやPVだけ公開されていたことになりますが、ようやく見ることができました。

 

ネタバレしながら書いてみる。

 

映画はダイアナの子供時代の一場面からスタート。

2時間半もある映画だからかたっぷり時間を使っての導入。

幼ダイアナ後ろ気にしすぎって思ってたら案の定な結果に。

でもここでの教訓とかが後の展開で絶対大事なんだろうと思って見てた。

 

 

主な舞台はタイトル通り1984年。

良くも悪くも活気ある時代です。

80年代だからレオタードの人多いですね。そうなんだっけ?

PVには日本の街頭のカットもあるんですが、本編で日本の場面があるのはそのPVのカットが全てでした。

単に全世界が巻き込まれたんですよっていう描写です。

 

 

PVといえば多分最初の頃のものから、1作目で死んだはずのあいつ(スティーブ)が何故か生き返って1984年にいるというのを見せてました。

隠しておけば十分サプライズ展開にもできそうだなあって思ってたんだけど、再会よりももっと重要な話があるわけです。

 

 

アメコミ映画でクリスという名前の俳優が演じるスティーブというキャラが戦時中の飛行機に乗ったまま最期を迎えるも、後に復活するといえば今作のスティーブトレバーのほかにキャプテンアメリカがいます。

 

キャプテンアメリカ第二次世界大戦中に行方不明になり、70年後にまだ生きてるのを発見されたのですが、スティーブトレバーのほうは第一次世界大戦、多分1作目公開の2017年から100年前の1917年設定だと思う、から1984年まで時間飛んでるので67年間のブランクで、これもだいたいキャプテンアメリカと同じくらいですね。

 

 

1作目では人間の世界と文化に初めて触れたダイアナの行動が面白かったですが、今作では未来に突然蘇ったスティーブのカルチャーギャップが楽しいです。

この未来お上りさん場面はそれほど時間は割かれてないです。

話がどんどん進んでいって、楽しい休日みたいなタイミングが無かったので。

 

ティーブのファッション選考の場面では、80年代の流行りがわからないスティーブのとぼけた感じと、ダイアナが選ぶ服装がやはり80年代センスなので、それかよってなる2重の面白でした。

 

 

でもスティーブがこの時代に再登場する場面は、今何が起こったの? ヤバくない? これヤバいやつじゃないの? ってなりました。実際ヤバいやつでしたけど。

 

 

 

ワンダーウーマンはコミックの設定では見えない飛行機を持ってることになってるんだけど、今までの映画ではそんな便利なものがあるようには見えなかった。

今作では見えない飛行機で、打ち上げ花火 上から見る。

 

 

  

あとダイアナが着せようとしてた服なんだけど、あの場面は7月みたいなんだけど冬の服装みたいでしたよ。雪の降る中で着るような服装ですね。

 

 

 

 

 

敵役にはチーターとマックス・ロード。

 

チーターはワンダーウーマンの宿敵らしいけど、何の知識もありません。

この映画では願いを叶える夢の石の力でスーパーパワーを身につけました。

 

マックス・ロードも同様。

DCコミックスにはマックスウェル・ロードというキャラクターがいて、精神を操る系の能力者のようです。

 

今作のマックス・ロードは独自設定なのかな。

ひとつだけ願いを叶える魔法の石がありまして、ひとつだけ願いをかなえてもらうとしたら何を願う? っていうのはよくある話題ですけど、マックスはこれをすごい使い方して超存在になります。

 

石は願いを叶える代わりに代償を支払わなくてはなりません。

神の力で作られた石らしく、その力は強力。

神を殺す剣のはずのダイアナでさえ逃れることはできない力です。

 

マックスは他人に願いを叶えさせ、その代償を好き放題請求するというやり方に気が付きました。

 

最初は大金持ちがオカルトに傾倒した挙句本物の魔法の石の存在に辿りついたパターンかと思ったのだけど、マックスの商売は全く成功しておらず、それでいて最後の頼みが怪しげな開運グッズみたいなもの(本物だったけど)だとしたら、詐欺師張りの資金集めだけはできても商才は無かったのでしょう。

 

マックスはとんとん拍子に資産と権力を拡大していくのだけど、魔法の石は邪悪な神の創造物で、これまでにも繰り返し文明を滅ぼし続けていた代物。

 

アメリカ大統領の願いが、核をもっと配備したい、世界中の国をいいなりにしたいで、おいっ て思った。

あと、魔法でコーヒーを手に入れた人は何を代償として失ったんだろうか。

 

マックスは魔法の石の使い方に関して抜け道を見つけたと思ってるけど、石は文明を滅ぼすのが目的のようで世界はすごい勢いで滅びに向かっていくので、実際はマックスがパワーを使いこなしてるというより、石に使われているというのが実態。

 

 

 

ワンダーウーマンはヒーローの中でもかなり強力なほうなので、そこら辺の人間相手では全く勝負にも何にもなりません。

そういう強いキャラには、どうやってかハンデを与えないといけないわけです。

今作では最初の活躍以降はずっとハンデ状態なので、ピンチの連続です。

 

ティーブが蘇って、そしてなぜそんなことが起こったのか明らかになってくると、当然どんな展開が待ってるかわかってくるわけです。

 

フラッシュポイントでもあった、望んで得た再会を世界のために自ら放棄しなくてはいけないという場面。

ダイアナが覚悟を決める場面は今作で一番の名場面でした。

ほらエンジニアの人の方の人生もあるからね。

 

 

 

1作目では大事に持っていた剣や盾は今回は無し。代わりに鎧があります。

PVで公開された時点で80年代テーマに相応しい年代物のダサさが出てた。

古代に作られたという鎧なんだけど、総ゴールドというのがいい感じに80年代テイストですね。

普段のワンダーウーマンのコスチュームが格好良くアレンジされたものなので、あのダサ感は狙ってやっているものだと思います。

この鎧でガード固めてるワンダーウーマンを襲ってくるチーターの映像が怖い。

 

 

 

最後の勝利はダイアナならではのものだったと思う。

でもマックスに愛する息子がいなかったら上手くいってただろうか。

むしろ息子の純粋な願いがお父さんを元に戻すとか思ってたのに、あの子速攻でひとつだけの願いを使っちゃってさ。

 

 

ワンダーウーマンはヒーロー活動をするけど、あまり存在は知られたくないらしく、必ず助けた子供に内緒ね ってやるんだけど、その割にあの目立つコスチューム、って思う。いつの間にか着替えてるし。

でもむしろ目立つコスチュームに注意を引いておけば、街で普通の格好しているときにヒーローと気付かれないっていう効果があるのかな。

 

 

最後の一幕は、テレビドラマ版ワンダーウーマンの主演女優さんでした。

 

 

エンドロールはロールしないタイプの速いやつ。

 

 

シアター内が最初から最後まで暑くて、外に出たら今度は寒くて参った。