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RPGツクールフェス デカンの風に吹かれて ツクりました 好評につき公開終了

映画感想覚書 古い映画パンフレットのホコリをはらった編 ビーン

 

日本では1998年に公開されたイギリス、アメリカ合作の映画で、イギリスのコメディ番組Mr.ビーンが原作。

 

 

当時Mr.ビーンすごい好きだったので見に行きました。

最初はNHKでたまに放送する面白いやつ、という感じでした。

そのうちレギュラー放送するようになって毎週見ることができるようになりました。

その頃NHK教育の夕方の海外ドラマもよく見てたし、NHK総合には週末の深夜に海外コメディーを放送する枠があって、イギリスのコメディーだとほかにモンティパイソンや宇宙船レッドドワーフ号などが見られて良かったです。

 

 

 

さて、映画のあらすじ。

アメリカ絵画の傑作ホイッスラーの母(実在)がヨーロッパからアメリカに買い戻されることになり、アメリカの美術館はそのお披露目パーティに箔をつけるため、イギリスのナショナルギャラリーに学者の派遣を依頼。ナショナルギャラリーは問題行動の多い厄介者ビーンを専門家と偽り派遣するのだった。

 

 

ということでテレビと違い映画では、いつものイギリスを飛び出しアメリカを舞台にビーンが騒動を起こします。

 

ビーンの行動は面白いんだけど、基本的に迷惑です。

テレビシリーズは単発のエピソードでできていて、ビーンに遭遇する人たちもその場限りです。

ところが映画は、ビーンがひとつの状況に留まり迷惑をかけ続けることになります。

これがまるで動かない台風のように被害を拡大させます。

アメリカでビーンを受け入れることになったデビッドはたちまちビーンの起こす騒動に巻き込まれ、家庭も崩壊するしホイッスラーの母の顔面も崩壊し、そのままではキャリアも崩壊です。

この辺のデビッドのやられっぷりは、面白いというよりむしろ気の毒になるくらい。

 

 

Mr.ビーンには言葉を介さないでもわかる面白さというのが特徴としてあり、映画でもテレビ版で使われたネタが散りばめられているのだけど、映画だけの特徴としてビーンがそれなりに喋るというのがあります。

 

終盤の、絵画の知識の無いビーンによるスピーチが奇跡的に感動的なものになるというのはそんな映画ならではの名場面です。

ラストは全部うまくいって丸く収まるので安心して見てください。

 

 

 

 

Mr.ビーンの映画はもう1作ありまして、そっちはもっと単純に面白ネタを積み重ねてできたちょっとロードムービーの気もある作品です。