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RPGツクールフェス デカンの風に吹かれて ツクりました 好評につき公開終了

映画感想覚書 シャークネードを全部観た

サメ映画というとスピルバーグ監督のジョーズから始まって、今では一大ジャンルを築いているわけです。

低予算ジャンルの一角を担うサメ映画ですが、どうも競って頭のおかしい設定を盛り込むのが常態化してるようでもあります。

同じく低予算によくあるゾンビ映画がお約束と予定調和の塊のようであるのと対照的です。

 

シャークネードは劇場用ではなく、日本ではほとんど絶えた2時間ドラマみたいなものです。

人気になって6作も作られて、シリーズが進むと有名ゲストがサメに食われる役を嬉々として演じていました。

順番に見た感想とか適当に書いてみる。

 

 

 

 

シャークネード

 

テレ東で1作目の放送時に予告を見たときに、ほかのサメ映画と比べても頭一つ抜けた奇抜さがあると思ったのを覚えてる。

湖でもサメ、沼でもサメはあったけど今作は陸の上でもサメ。
ていうか空から降ってくる。
なんか大きなものが転がってきたら横に逃げろよって思った。そうもいかないのか。

冒頭の船上の登場人物は後の伏線でもなんでもない。なんだったんだあいつら。

 

主人公フィンシェパードはアメリカ映画でお馴染みの妻と別れた生活。

で主人公と元妻と、元妻の新男がいて三角関係になるのもよくある。

そして元夫である主人公と元妻が、劇中の事件を通じて寄りが戻りそうになると、この面倒な三角関係を解消するために大体新男が死ぬというのがあるある展開。この映画もそれ。


主人公の身内以外は完全に死に要員。
それでもずっと同行してるノヴァは死なないと思ってたら食われたけど、その場面があまりにもいかれてて笑う。
そして実は生きててこれまた笑う。丸呑みならセーフみたいなのあるかも。

この手の動物パニック映画特有の、動物の異常な食欲は健在。腹を満たすためじゃなくて、人を殺すために食ってるからね。


ツッコミまくりながら見るしかない。

 

 

 

 

シャークネード カテゴリー2


テレ東ではサメ台風という呼び方を使っていたけど、描写やシャークとトルネードの合成という点からもサメ竜巻が妥当。

今度はニューヨークが舞台です。
前作と同じく、主人公の身内以外は死に要員なので、主人公のフィンとその妹が道々遭遇する人たちはことごとく死んでいく。
途中大活躍だったスカイですら死ぬのだからこの点は徹底されている。


元嫁エイプリルは失った左腕に丸ノコを装着して登場。死霊のはらわたのアッシュみたいな。
降鮫量50ミリとか積鮫量とか解説無しに当たり前のように言われてもふざけてるとしか思えないけど、しかたないこの映画じゃ。

最後はシャークネードの中でサメの背中に乗ったフィンは空中サーフィンみたいにして、サメをエンパイアステートビルの天辺に突き刺してぐるぐる回りながらヒーハー! ってバカか。

 

 

 

 

シャークネード エクストリーム・ミッション


完全に英雄になったフィン。主人公がその活躍をちゃんとたたえられるのはいいと思います。

もはやシャークネードが当たり前になってしまった世界。
弾丸かミサイルかのような勢いで飛んでくるサメ。食われなくても当たったら死にそうだけど、そこはちゃんと食いに来る律儀なサメたち。完全に空中に適応してる。


1作目ではウエイトレスだったノヴァが再登場。完全に女戦士。
ノヴァの同行者ルーカスは四肢を一本ずつ食われていく。一体何の報いなのか酷すぎるだろ。
フィンもサメもついに宇宙へ(!)。宇宙ではライトセーバーをチェーンソーにしたみたいな謎の武器登場。


最後はサメに丸呑みされたまま再突入、その最中エイプリルは宇宙服を着てたのにサメの中で出産という超奇跡。

 

 

 

 

シャークネード4

前作のラストから五年、その間にエイプリルは回復せず死んだとされていたが、実は父親の手によってサイボーグ化されていた(!)。


シェパード家補正は例えサメに食べられても、月に取り残されてさえ生還する不死身補正。
でも結婚したばかりのガブリエラには未だ補正が効いてなかった。


普通の人はシャークネードに遭遇したらまず避難場所を探す。

シェパード家は、シャークネードに遭遇したらどこであってもまず武器を探す。

どちらが生存率高いかは作中で一目瞭然ですね。


今作の特徴は竜巻自体が変化すること。

通り道で巻き込んだものの属性に変化するというやつで、最後は原発を壊して放射性竜巻ニュークリアネードに! サメどころじゃなくなっちゃ駄目だろ。

だけど最後はやっぱりサメ。

サメマトリョーシカから次々家族が出てくる。バカか。

そしてサメAEDで心肺蘇生。頭おかしいな。
パロディー過剰気味で本当にやりたい放題。真面目に考えてはだめだ。

 

 

 

シャークネード5 ワールド・タイフーン

 

もういくらなんでも酷過ぎて酷い。
主人公たち身内以外は死に要員なのは相変わらず徹底されてて、皆同じパターンで死ぬ。
しかし今回はノヴァやエイプリルや家族たちも遂に死んでいく。
でもそれまでにメチャクチャやりたい放題で、だれが死んでも全く悲しく感じない。
ノヴァや息子が死んだ辺りで、もうこれ時間戻すしかないやつじゃんって思ってたら、案の定そうなりそう。



思いついた馬鹿な場面を継ぎはぎして好き放題に作ったような内容で、さすがにクソ映画過ぎる。
バイオハザードの主人公たちがリッカーくらい軽くあしらうようになってるのと同じで、フィンとかはサメが飛んできても何事もなく対処するし、見てるこっちもそこら辺のサメでフィンたちがどうにかなるとは全く思ってない。

ラストはドルフラングレンが自動車を改造したタイムマシーンに乗って登場。

 

 

 

 

シャークネード6 ラスト・チェーンソー


シャークネードシリーズ6作目で最終作。
前作からの続きで、時間を越えてのシャークネードとの戦い。
恐竜時代からアーサー王の時代、アメリカ独立戦争、などの時代を次々移動していく。
内容酷過ぎる。

過去作で死亡した人物が皆、時間への干渉によって実は救出されていた。

ノヴァが過去で祖父を助けようとするのを、過去に干渉してはいけないと阻止するフィン。でも自分は好き勝手やるんだろうなと思って見てたらその直後に早くも独立戦争の時代にブライアンが残るのを許すという暴挙。


過去を変えようとしても上手くいかないっていうタイムトラベルのお約束だけは守ってた。


1作目でなんの伏線でもなかった冒頭襲われる船に場所を移しての最終決戦はちょっと面白い趣向で好き。
その後はまるでみすず学苑のCM状態。もはや意味不明だし。
最後はシャークネードに打ち勝ち、歴史改変によってシャークネードの存在しない世界になって解決。

 

 

 

 

 

 

 

最初のインパクトこそすごいけど、途中からサメ映画というよりバカ映画。

ラストは今後に向けた思わせぶりな部分もなく、潔く全部解決してるのが好印象。

流石にやりきったでしょ。