トランスフォーマーダークサイドムーンの公開前、この映画の宣伝を毎日見てました。
というのも、当時3DSというゲーム機にいつの間にテレビという日替わり映像配信コンテンツがあり、その映像中の広告にダークサイドムーンもあったので毎日のように3D映像の映画予告を見ていたというわけです。
ほかにイナズマイレブンの映画の宣伝もあって何度も見過ぎて台詞とか覚えちゃってた。
一旦区切りとなる3作めです。
映画1作めの前日譚として書かれた小説が、ゴースト・オブ・イエスタデイです。
内容は、アポロ計画の裏で極秘に行われたアイスマン移送計画と、アイスマンの技術を解析して造られた宇宙船ゴースト号が探査ミッション中にトランスフォーマーたちと出会い命をかけた戦いをするというものです。
ただ、本編のほうがアポロ計画の頃すでにトランスフォーマーが地球に入り込んでいて、さらにアポロ計画まで監視されていたということになっちゃったんでゴースト・オブ・イエスタデイのことは忘れてください。
そう、あの時犠牲になったゴースト号なんて無かったんだ……。
過去 | 太古 | 平和だったトランスフォーマーたちの間に戦争が起きる |
サイバトロン星は荒廃しオートボットは劣勢に立たされる | ||
センチネルプライムとメガトロンが秘密の取引 | ||
1隻のオートボット船アークが秘密を積んで脱出するが破壊される これはセンチネルがのちに地球でメガトロンと合流するためだった |
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1959年 | ソ連のルナ3号が月の裏側を撮影 | |
1961年 | アメリカニューメキシコ州電波天文台がアークの月面墜落時の衝撃を探知 有人月面着陸が計画される |
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1963年 | ルナ4号が月の裏側を撮影 大量のスペースブリッジのピラーが運び出されているのが撮影される | |
1969年7月16日 |
アポロ11号月面着陸成功 アポロ11号の極秘ミッション 月の裏側で墜落したアークを調査 |
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1986年 | チェルノブイリ事故 回収したアークのエンジンの実験を行っていた | |
現代 | 2011年 | 世界にディセプティコンへの監視体制が敷かれている |
オートボットは人間の紛争に介入させられている | ||
チェルノブイリでアークのエンジンパーツが発見される | ||
オートボットが月のアーク内でセンチネルプライムとスペースブリッジのピラーを回収 | ||
リーダーのマトリックスでセンチネルプライムが復活 | ||
人類はセンチネルの脅しに屈服しオートボットの追放を決定 | ||
ディセプティコンの大部隊がシカゴを占拠 | ||
オプティマスがメガトロンとセンチネルプライム撃破 | ||
サイバートロン星のワープを阻止 |
今回も昔ばなしからスタート。
メガトロンとセンチネルプライムは取引をしており、後に地球で合流する予定だったらしい。
メガトロンとセンチネルの目的は地球人を労働力としてサイバトロン星再興に利用しようというもの。
メガトロンはザ・フォールンに師事していたので地球に人類がいることを知っていたのかもしれない。
ただしザ・フォールンが来てた頃は後期旧石器時代。労働力としてあてになると思ってたのか。
メガトロンとセンチネルのどっちが取引後、先にサイバトロン星を出発したのかはわかりません。
時系列を考える作業なのではっきりさせたいんだけど、ややこしいし判断材料がない。
メガトロンが地球に来た理由はオールスパークキューブを追ってだったはず。
たまたまオールスパークを探しててセンチネルと約束してた地球に着いちゃったとしたらメガトロンもびっくりしたかもね。びっくりしすぎて墜落したのかも。
もしくは、メガトロンはセンチネルとの取引の目的地だから地球に来たのかも。
その場合、地球人類を確保しに来たらキューブも地球にあるのを見つけてびっくりしたはず。びっくりしすぎて墜落した可能性は高い。
いずれにせよびっくりして墜落したことだけは確実か。
センチネルの宇宙船アークが星を脱出するとき、ディセプティコンの盛大な攻撃を受けてます。
オートボットに疑われないように攻撃してみたらやりすぎちゃったか。
あるいはスタースクリームは取引のことを知らされてなかったけどサウンドウェーブは知らされてたとかそんな感じか。
とにかくこの時のダメージでアークは漂流。
しかし偶然か目的地である地球のすぐそばの月の裏側に墜落した。
センチネルが先に出発した場合、メガトロンが途中で追い抜いたことになるからやっぱりメガトロンが先行したのか。
ディセプティコンはセンチネルとの取引は承知していたので、目的地である地球近郊に潜んでいた可能性はある。
ただし、アイスマンがフーバーダムの下に隠される1934年より前に地球に着いちゃうとメガトロンを発見しちゃうので、それより後なのは確実。
漂流していたアークが1961年に月の裏側に墜落。その2年後の時点でピラーの運び出し作業がルナ4号によって撮影されてます。
つまり1934年から1963年までの間に地球まで来たディセプティコンは、メガトロンはこの時点で行方不明だしセンチネルも機能停止状態で裏取引が成立する見込みは薄いけど、念のためスペースブリッジのピラーだけは運んでおいた、ということになる。
なんか成立させるのに難易度の高いストーリだな。
そのあとディセプティコンは月の裏側を探られないように、アメリカやソ連の宇宙計画を中止に向かわせている。
その方法は、NASAの会計業務を管理する会社に裏で手を回して宇宙開発の予算が莫大にかかるように見せかけ開発を中止に追い込むというもの。
ソ連でも同様のことを行ったか。
前2作を見てもわかるとおり、メガトロン不在時のディセプティコンの作戦は割と回りくどくておとなしめのものが多い。
地球でのオートボットとの戦いに敗北し、キューブを入手しての母星再興、太陽を破壊してエネルゴンを得ての母星再興という2大計画を潰されたディセプティコン。
しかしリーダーのマトリックスが見いだされたので、センチネル復活の可能性が出てきた。
そこでエネルギーを得る手段はなくなったけど、とりあえず人間を奴隷にだけはしとこうかといった感じでセンチネルプライムとの共同計画を引っ張り出してくる、というのが今作の話になってくる。
そのためにはセンチネルをよみがえらせる必要があり、それができるのはオプティマスの持つリーダーのマトリックス。
なのでオートボットに月面のアークを発見させなくてはならない。
序盤のチェルノブイリの場面は、ディセプティコンが人間を使ってチェルノブイリにアークのエンジンパーツがあることをわざとリークさせたと思われる。
ソ連は有人月面着陸を行っていないので、恐らくアークのエンジンはピラーを運び出すときにディセプティコンがアークから一緒に持ち出して、その後どうやってかソ連に横流ししたのだろう。
チェルノブイリでアークのエンジンを実験した結果事故を引き起こしたとかいうちょっと不謹慎ネタ。
アークのエンジンをオプティマスに持ち帰らせることに成功し、それにより地球にサイバトロンの技術が既に入っていることをオートボットが知る。
そして月面のアークにたどり着いてくれれば、センチネル復活ということになる。
まさにディセプティコンの計画通り。
センチネルの裏切りの発覚と殺されるアイアンハイド。
この後の小さな疑問点、センチネルは5本のピラーをビークルモードの屋根に積んで持ち去ったけど、どうやってひとりで自分のビークルの屋根にピラーを乗せたのか。
そしてショックだったのは、あのアイアンハイドがグズグズに崩れて死ぬ展開。
あれじゃあリーダーのマトリックスで復活ってこともできない。
ノベライズ版では同じ場面で、前作で活躍したスキッズとマッドフラップも死んでます。バンブルビーをかばってセンチネルの腐食液砲をくらって。
映画のほうには最初から登場してない。
また、後半ブレインズとウィーリーが敵船を落とし、それをきっかけにオートボットが反撃する場面があり、そのときブレインズとウィーリーは覚悟を決めたような発言をして退場、その後どうなったか映画の中ではわからないけど、ノベライズ版では彼らの身体の軽さが命を助けたというような描写がある。
ブレインズとウィーリーは健在で続編にも登場がある。
シカゴの戦いでディセプティコンの主要幹部のスタースクリーム、サウンドウェーブ、ショックウェーブが全滅。更にメガトロン自身も死んでディセプティコンの受けたダメージは壊滅級となる。
ちなみに結末が全く違うノベライズ版では、オプティマスがメガトロンの休戦に応じています。
あまりにも結末が違ったせいか、4作目からは日本版のノベライズは発売されてません。英語版ならあるのかは不明。