実写映画シリーズは、実写ということもあって舞台は常に地球、主役は人間で登場する人物も多い、人類史に絡む内容になっているなど、トランスフォーマーシリーズの中でも独特なストーリーを展開しました。
5作目の最後の騎士王は、今のところ途切れてしまったストーリーラインの最後の部分となります。この時点で1作目の映画から10年ですね。
過去 | 太古 | ユニクロンが地球になる |
クインテッサがトランスフォーマーの創造主になる | ||
オートボットの騎士がクインテッサの元から杖を持ち出し地球に行く | ||
484年 | キャメロットの円卓の騎士と12人のオートボットの騎士が共に戦う | |
魔術師マーリンの子孫はウィトウィック騎士団となり その後の名士や著名人も名を連ねる | ||
地球上の各地で起きた戦いに様々なオートボットが参戦していた | ||
第二次世界大戦中 | ナチスの拠点への襲撃にバンブルビー(ZB-7)とホットロッドが参加 | |
1945年 | 時計に擬態したトランスフォーマーがヒトラーを暗殺 | |
現代 | 2017年 | トランスフォーマーが次々地球を目指してやってくる |
準軍事組織TRFがトランスフォーマーへの対策組織として結成される | ||
キューバだけはトランスフォーマーを受け入れる | ||
ケイド タリスマンと騎士の任を託される | ||
生命のプライムことクインテッサとオプティマスが対面 オプティマスは洗脳されネメシスプライムとなる |
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サイバトロン星が地球へ向けて移動 | ||
TRFは監視していたバリケードとメガトロンの会話からマーリンの杖について知る | ||
ナミビア 中国北部 ヨルダンなど6か所に巨大な角状の物体が出現 | ||
メガトロンとTRFの捕虜交換取引 | ||
ヴィヴィアン マーリンの杖を発見 | ||
サイバトロン星 地球に到達 | ||
マーリンの杖を奪回し 地球滅亡を回避 | ||
クインテッサ 人間の姿で地球に潜伏 |
前作のラストで創造主に話を付けに単身宇宙へ飛び立ったオプティマス。
一体どうなったのでしょう。
コロッと洗脳されちゃいました。
サイバトロン星にいたクインテッサこそが、前作で言及されていた創造主だったようです。
恐竜時代の地球に現れ、トランスフォーミウムを集めてトランスフォーマーを創造したのがクインテッサらしい。そのとき宇宙船はたくさんいたのだけど、仲間はいるのかな。
クインテッサはオプティマスを簡単に捕え洗脳してしまう。
これほどの強力な力と支配力がある者がいたにもかかわらずサイバトロン星では星を二分する戦争が長い間続いています。今まで何してたのか。
そのクインテッサと袂を分かって杖と呼ばれるスーパーアイテムを地球に持ち去ったのがサイバトロンの騎士たち。
杖は持つものによって大きさが変わり、ほかには地球のエネルギーを吸い取り尽くす能力がある。
紀元484年頃の円卓の騎士の時代、魔術師マーリンはサイバトロンの騎士と接触し杖を託されます。
この後杖はマーリンとその子孫のDNAに反応するようになり、マーリンの杖と呼ばれるようになる。そしてマーリンの死後は隠された。
騎士たちはいつの間にか海底の基地で眠りについている。
クインテッサほどの者でもマーリンの杖は複製できるようなものではなく、洗脳したオプティマスことネメシスプライムに奪還を命じます。
ネメシスプライムは顔の左側が赤くなっていますが、今作のメガトロンもいつの間にかクインテッサと接触していたのか顔の右が赤くなっており、やはりマーリンの杖を追い求めています。
魔術師マーリンの系譜からウィトウィック騎士団が始まったとされ、そこには歴史上の名士や著名人が名を連ねている。
エカテリーナ2世、ワシントン将軍、シェイクスピア、エリザベス女王、リーンカーン等々、あの人もこの人もメーソンみたいなノリで次々名前が出てくる。
ライト兄弟は動力飛行に初成功したので有名だけど、自転車屋だったでしょ。
モーツァルトやマーラーとか音楽家もいたようだし、ホーキング博士などの名前もあり、ウィトウィック騎士団は実績重視でメンバーを集めてたのかも。
そして、トランスフォーマーたちが過去の歴史上の戦いに密かに参加していたであろう場面を描いた様々な絵画や写真が集められている。
ていうか秘密のわりに記念写真撮りすぎ。
第二次世界大戦中にはバンブルビーとホットロッドが連合軍の作戦に参加していたようでもある。
なんと時計に擬態したトランスフォーマーがヒトラーを暗殺したとかいう話まで出てくる。
本当だとしたら歴史の重大事件にトランスフォーマーが関わりすぎ。
ホットロッドは現代でもウィトウィック騎士団であるバートンと共に働いているようす。
更にバートンの元には歳を重ねて引退したようなトランスフォーマーたちも身を寄せている。
ウィトウィック騎士団はトランスフォーマーの秘密を知り、隠している組織である。
現代の地球ではトランスフォーマーと人間との関係が悪化。
トランスフォーマーは次々と地球にやって来ているようで、対策組織TRFが組織されオートボットに味方するケイドもお尋ね者になっています。
シカゴにいまだ残る廃墟に墜落していた宇宙船にいた、死にかけたオートボットの騎士がケイドと出会い騎士のタリスマンを託す。
この出会いは偶然らしい。
ほかの騎士たちは皆海底の基地で眠っていたので、クインテッサがやってくることを察知してタリスマンを託すのにふさわしい人間を探すためにひとり飛び出したのか。
クインテッサが地球をターゲットにするのには衝撃の理由が存在する。
実は地球はユニクロンだったのだ。
ユニクロン? なにそれ。
映画の中では多くは語られませんが、星々を食らう全宇宙の破壊者です。
地球が実はユニクロンが変形した惑星だったというのはテレビアニメのトランスフォーマープライムで初めて出た設定で、そこからの採用ですね。
つまり宇宙のかなり古い時代からサイバトロン星と地球の間には因縁があったということになります。
サイバトロン星はエネルギーが枯渇してるとか言ってたはずなのに、どうやってか物凄い速さで地球に向けて移動。
スペースブリッジいらなかったじゃないかと思わざるを得ません。
サイバトロン星が地球に向けて移動するのに呼応するように地球の6か所で巨大な角状の物体が出現。
不規則に出現しているようだが、実は古代に地球の大陸が全部一つだった超大陸パンゲアの時代に6角形の頂点になるような配置になっているという。
ということは角は地球内部から生えてるんじゃなくてわりと浅い地表面から生えてるのか。
騎士はケイドにタリスマンがお前を守ると言う。
杖を守る騎士を守るためのタリスマンだということらしく、実際に銃弾からケイドを守ったりしてます。
メガトロンはタリスマンが杖を手に入れるために必要だと認識している。
しかし映画の中ではタリスマンが杖の位置を示したりする様子はなかった。どう使って見つける予定だったのかは不明。
結果的には、タリスマンが託される、ケイドがバートンと接触を持つ、マーリンの末裔のヴィヴィアンに真実が明かされる、マーリンの杖を見つける、という流れでマーリンの杖が発見されました。
マーリンの杖が眠る海底基地に導いた、おそらくトランスフォーマーであろう潜水艦は元々ヴィヴィアンのために用意されていたようなので、タリスマンは杖の場所を示すというより杖を再発見するタイミングを示す役割なのかもしれない。
貴重な種族ヘッドマスターと呼ばれたコグマンが仕えるバートンの一族はウィトウィック騎士団という秘密活動を続けてきた。
古くからトランスフォーマーを知り、更に今回地球に訪れようとしていた危機も予言のような形で伝えてきていた。
バートンの屋敷には3作目までの主人公だったサムの写真も飾られている。彼もウィトウィック騎士団だったのだろうか。そんな様子はなかった。
でもウィトウィッキー家の家訓である犠牲無くして勝利無しというのは、ウィトウィック騎士団の合言葉でもあるので、何らかのつながりはありそう。
マーリンの杖を探してる間にサイバトロン星が地球の隣まで来てしまう。
それとともに現れたネメシスプライムの洗脳を解いたのはバンブルビーの一言。
声を聞いたら簡単に解けた。
その声を聞いたのはサイバトロン星以来だと言ってたけど、1作目のラストでしゃべったときは声が違ってたぽいんでノーカンか。
今作ではオートボット側に戦死がでなかった。
例外は序盤でTRFに殺されたキャノピー。
映画でのオートボットの死に関しては、3作目以降はほとんどセンチネルや人間など味方だと思ってた相手に殺されてる印象。なので気分が悪い。
クインテッサは地球まで直接来て、そのうえでマーリンの杖があってはじめて地球ことユニクロンのエネルギーを奪うことができる。
バートンはマーリンの杖が悪者の手に渡って悪用されたら大変だと言っていたけど、杖を使えるのはマーリンの家系のヴィヴィアンだけなので悪者に使われる心配は無いはず。
ただ、悪いトランスフォーマーの手に渡るとどうだろうか。
人間には使えないけど、トランスフォーマーには使えるのか。
というか、究極の武器とも呼ばれてたけど、どう使うのかよくわからない。
杖を奪ってクインテッサを倒して人類とオートボットの勝利。
人類はすっかりトランスフォーマー全てを敵視しているのに、いまだに人類のために戦ってくれるオートボット。
今作での地球への被害は更に記録更新してひどいものになったので、人類とトランスフォーマーの距離はまた遠ざかっただろう。
しかし、サイバトロン星が地球のそばにやってきたのでついにオートボットは故郷へと帰還した。
さて、最後の戦いでバンブルビーに撃たれて姿を消したクインテッサは、人間の姿に擬態しユニクロンの角の近くに現れていた。
いったいクインテッサはなにをしようとしているのか。
このストーリー、まだまだ続きます(続きません)。