TMGP覚書ブログ

RPGツクールフェス デカンの風に吹かれて ツクりました 好評につき公開終了

天文への関心のなさが招いた星空の消滅

知ってた? 今年は火星大接近の年だって。

火星には大接近の年と小接近の年があって、今年は2003年以来の大接近。
なんと地球との距離が約5760万kmまで近づくという。すごい近いね。


2016年には小接近があってそのときは約7500万kmだったので小接近というには中接近といった感じの小接近といったところでしょうか。
で、この2016年のときにテレビ番組のお天気コーナーみたいなやつで、火星が接近しているので肉眼で見えます、とか言ってんのね。
いやちょい待てよって、火星ぐらい接近してようが離れていようが肉眼で見えるだろって。
見たことないんかよ。いつでもだいたい見えるだろが、ってなったときに、ああこの人もそうだけど、だいたいの人は普段星なんか見ないんだろうなと。
っていうかそもそも都会の空ってのは夜空であっても星空ではないからね。
見えもしないものに関心を持つはずもないし、仕方ないわな。


夜の街の明かりが増えるほど空の星ってのは見えにくくなるというのはもちろんのこと。
俺は夜景の明かりなんか全然興味ないんだけど世の中では星空より夜景の方が人気なんじゃないの。
ウルトラマグナスで例えるなら夜景がG1ウルトラマグナスで、星空の方がアニメイテッドウルトラマグナスとでもいおうか。
結局戦後以来の昔の人が悪いんだよな。悪いは言い過ぎかもしれないけど、夜の地球を見れば日本の都市の明かりってのはそれはすごいのだよ。
そんだけ夜を明るくしちゃったもんだから、星の方が見えなくなっちゃった。
開発が進んでいったとき、段々と空の星が見えなくなっていってたはずなんだけど、その時誰も何も思わなかったのかな。
星が空から消えてますけどって指摘する人はいたんだろうか。そんなことより町中に街灯を建てるほうが大事だってやり取りでもあっただろうか。
きっとそれこそが文明の勝利だって言ってパーティでもやったんだろうか。ビールかけとかしたかもな。パイのぶつけ合いとかしたかもね。
そして現在の都会の夜空からは、ほとんど星は無くなってしまった。
見えるのは一等星とか二等星とか本当に明るい星だけしか見えなくなってしまった。それと太陽系の惑星だけしか見えない。あと月だけ。それと人工衛星だけ。あとUFO。

でもそうだからこそ、逆にこの時代星が見えるということ自体がその土地の売りになるということも起きてんのな。
テレビで星空が見える村とかあって、そこに人がツアーみたいに集まって天文観測をするってんで放送してたんだけどさ、日本でも海外でもそういう需要もあんだな。
それで見てたら、そこで男が跪いてプロポーズすんだってよ。なんか結構な割合でいるみたいなのな、そこでプロポーズするやつ。毎度のごとくいるらしい。
俺はそれを見てテレビの前できっつっって言っちゃったよ。星見に行ってんのにそんなもん見せられてもだろ。だから駄目なのか。何がだよ。


というわけでね、火星が大接近するというお話でした。
これはもう一秒二秒とかそういう単位じゃなくて、数か月という長さで火星が見ごろになるんで、これ読んだら思い出して空を見上げてね。
埼玉の住宅地という日本有数の大都会でも通年に渡って肉眼で観測できる火星だけど、せっかく大接近だからね。
ちなみにここまで書き忘れてたけど、最接近は7月31日な。6月くらいから火星の昇る時刻が観測向きになってくるってよ。
もしかして火星ブームとか来るんじゃない? どうですか?