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RPGツクールフェス デカンの風に吹かれて ツクりました 好評につき公開終了

アニメ感想覚書 バットマンvsミュータント・タートルズ

DC系の長編アニメーション。

ベースになっているのはコミック版のバットマン/ミュータント タートルズで、タイトル通りバットマンタートルズのコラボ作品です。

こういったヒーローVSヒーローになってるタイトルを見ると、二言目にはどうせちょっと戦った後協力して別の敵と戦うんだろうってなことを言う人を見かけますが、どっちも良いやつなんだから仕方ないだろと思います。

 

ストーリーは、ゴッサムシティでシュレッダー率いるフット団が暗躍し始め、その現場には謎の人間ではない存在も出現するという、当然バットマンがそれらを見過ごすはずもなく、というところから始まります。

 

 

 

コミック版とアニメ版の大きな違いは、タートルズの師匠でありバットマン以上の強キャラ感を出してたスプリンターがアニメ版には登場しないこと、代わりにコミック版には登場が無かったバットガールがアニメ版では活躍します。

ストーリーは開幕からしばらくはほぼ同一で、コミック版は頭ヤバ人収容所ことアーカムで最終決戦になるのに対し、アニメ版はアーカム戦後にさらに最終決戦としてゴッサムの名所のひとつ(?)エースケミカルの工場を舞台にした一大バトルが用意されてます。

 

バットマン ハッシュのアニメもそうだったけど、最近は序盤は同じ展開にしておいてだんだん改変を加えていくのが制作のルールにでもなっているんだろうか。

もっとも、ハッシュの場合は元々傑作とされていたストーリーをわざわざ別物に変えるという挑戦的な改変だったのに対し、バットマンvsタートルズのほうは、主にアクションの増強という方向で変更が加えられている印象です。

また、もともとコラボ作品という面白ければよかろうという立ち位置なので、改変への印象も違ってきます。おそらくコミック版のストーリーと違うことに不満を感じる人もそんなにいないんじゃないだろうか。どっちも面白いです。

 

 

 

 

 

アクションは殺陣がしっかり練られていてたくさんのキャラクターが入り乱れて戦うシーンなど楽しいです。

アーカムでは登場するキャラクターはコミック版より減っているものの、その分バトル描写が濃くなっていて更にコミカルなシーンも加えられて、どちらかといえばアニメ版のほうが好みです。

 

 

 

バットマンタートルズという組み合わせはなかなか相性がいい。

いつも真面目なバットマンとお調子者のタートルズの空気感の違いが面白さを生み出してます。

 

また、ゴッサムシティというのは、まるでタートルズの生まれ故郷かのように馴染んで見えます。

このあたりの設定でコミック版とアニメ版が大きく違う点が、コミック版ではタートルズは時空を超えてゴッサムシティにやってきていて、そのために存在自体の危機にさらされるというのがストーリーの重要な点になっているのに対し、アニメ版ではたまたまシュレッダーを追ってゴッサムに来ただけで、終わったら車でニューヨークに帰るみたいな描写になっています。

 

バットマンタートルズを知らない理由は、コミック版では異世界の存在だからということで仕方ないことになりますが、アニメ版だとニューヨークで活動してるっぽいタートルズを本当に単に知らなかっただけということになるのかな。タートルズが何も証拠を残さずこれまで活動していたということにでもしておくか。

 

 

 

ラストはやる気満々の悪役を残して終わるし、ゴッサムとニューヨークが気軽に行き来できそうなのでアニメ独自の続編なんかもあってもいいかも。

 

 

バットマン/ミュータント タートルズ

 

 

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こういうの大体コミックのほうがBlu-rayより高いです。