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トランスフォーマー マスターピース MP-48 ライオコンボイ あまりにもヒーロー過ぎる

トランスフォーマー、マスターピースビーストウォーズセカンドのキャラクターが初登場。

ロボットからライオンに変身するサイバトロン総司令官、その名もライオコンボイです。

 

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ライオコンボイは謎の惑星ガイアで白いライオンをスキャンして、白ライオンの姿を得たトランスフォーマー

ビーストウォーズセカンドは、日本独自に制作されたアニメで、そのためやっぱり日本の子供には動物ヒーローといえばゴリラよりライオンだよねって感じで登場するほかのビースト戦士たちが大半ゲテモノなところに放り込まれた日本オリジナルのヒロイックな存在です。

理解しやすくするためにほかのトランスフォーマーに例えると、超人マスターフォースでプリテンダーのリーダーとして投入されたメタルホークのポジションに当たります。

 

 

 

 

 

 

まずはビーストモード。白ライオンです。

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普通のアルビノ種だと、全身白の毛色で目は赤みたいになるので、白い毛でたてがみが金色で目は黒というのは希少なカラーリングといえます。

 

白ライオンといえば、手塚治虫ジャングル大帝が有名でしょうか。あとライオンキング、そして埼玉西武ライオンズのマスコットも白ライオンです。

まあ、ライオンズのマスコットは、ジャングル大帝のレオそのものなので同じとして、あとライオンキングがアレをパクパクして、そしてパクパクしたとすると結局手塚治虫ということになるので、白ライオンといえばやっぱり手塚治虫なんですね。

そういう意味では、このライオコンボイは世界で唯一の手塚治虫以外の白ライオンということになりますか?

 

ライオンの手足の力強さが太さに表れてると思います。

獣脚や鳥脚を指して逆関節と表現しているのを見ることがあるけど、実際には逆でもなんでもない獣脚をちゃんと再現しています。

といっても、結局ヒト型のときの腿はライオンでも腿、膝は膝でいいんだけなんだけど。

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説明書の解説によると、ビーストモードで時速200kmで走り、7mの跳躍力を持つという。

そんなスピードで走れるなら、もっと跳べそうじゃね? って思った。

 

 

 

雄ライオンといえばたてがみですが、アニメのライオコンボイはもっと全方向にボリュームがあります。

今回のマスターピースでは、ビーストモードのたてがみは実際のライオンのほうに近いように見えます。

たてがみは変形時にほかの部分と干渉するわけでもないので、もっとアニメみたいにドカッとした塊っぽいボリュームがあって欲しかったけど、あまり重くするとロボットモードのときに取り回しが難しいのかもしれないですね。

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ライオコンボイの特徴が、耳が何故かたてがみと同じカラーになってることです。

これが白だったら結構印象が違ってると思いますが、当時の玩具の都合かな。

ちなみにライオコンボイのスキャン元になった白ライオンの耳は顔と同じ白です。

 

アニメではライオンの姿のまま、ミサイルを撃ったり必殺のライオタイフーンを繰り出したりも多いです。

ロボットビースト関係なく作中屈指の戦闘力を誇り、そのためかデストロンからマークされてるのはほぼライオコンボイのみで、ほかのメンバーはその他大勢扱いでデストロン陣営の話題に上ることは殆どありません。

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このライオン、宣材写真とかで見ていた時はあまりかっこよくないなって思ってました。

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ライオンのたてがみって、オールバックみたいになってるじゃないですか。

顔の周囲のたてがみも後ろに流れるように生えてると思うんです。

アニメでもそういう解釈で描かれてると思うので、顔の周りは色分け程度でよかったと思うんですが、今回のマスターピースでは顔の周りのたてがみは立体的に造形されているわけです。

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ちょっと綾波レイの前髪みたいな感じですよ。

内巻きショートボブって感じで。

これだと小悪魔チックなフェミニンさは増すけど、精悍さや猛々しさが減っちゃうよって思いました。

これいつも書いてる気がするけど、実物で見てみると別に気にならなかったです。

むしろちょっと、より目気味なほうが気になりますね。

頭部に視線変更ギミック入れる容積はありそうだけどな。

 

口を開閉できるんだけど、下あごの動く角度はわずかです。

上あごは大きく動くんだけど、大きく開けるとホラー。

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上手い角度を保って表情付けをしろということです。

 

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ライオコンボイの変身時の特徴が、まずライオン頭部がロボットライオンになっちゃうところです。

今回のマスターピースでは両形態で異なるライオン頭部を再現してるところがすごいです。

 

 

 

 

ロボットモード。

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お手本のようなヒーローカラーのロボットになりました。

文句無しにかっこいいです。そして美しいです。

世界中で展開されるトランスフォーマーを見てるとわかるけど、アメリカ人は妙に緑とか紫好きなんですよね。そしてヨーロッパで独自展開させると更にサイケな配色になってしまうという。

その点日本オリジナルのライオコンボイはいかにも日本の子供に受けそうな感じにデザインされてます。

 

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鋭い目つきに造形されてますが、ライオコンボイは歴代司令官の中でもかなりの穏健派です。そして説教臭い。

作中での活躍というと、ストーリーを回すのはライオコンボイよりは仲間のサイバトロンたちタスマニアキッド、ダイバー、ビッグホーンあたりで、ライオコンボイは最後に締める感じです。この流れは各話それぞれでも、作品全体で通しても同じです。終盤に向けてライオコンボイの活躍が増える感じ。

ビーストウォーズセカンドという作品自体が、割と露骨な販促展開を行っていて、インセクトロン、ジョイントロン、シーコンズといった新キャラたちが次々登場しては販促期間とみられる一定期間活躍したあと姿を消し、その後は思い出したように登場するだけといった感じになります。

ライオコンボイの活躍が、特に序盤ではわりと抑え気味に見えるのも、放っといても売れそうなライオコンボイよりほかのキャラクターの印象付けをしようとしてたのかもしれないです。

 

 

 

 

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可動範囲はやはり優秀。

最近のマスターピースの傾向と異なり、ライオコンボイは肘も膝も2重関節になっています。結構ガチガチのクリック関節です。

ガチガチすぎるせいか、動かしてるといつの間にか細かい赤の塗装片が散ってます。

 

腰を前屈させたときに、プロポーションが崩れないように造形されているのが素晴らしい。

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両肩のライオンは流石に邪魔になります。

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特に右肩の頭部のほうは、肩を動かす際に逃がしにくいのですが、ライオコンボイの最も特徴的な部位でもあるので、ポージングも当然ライオン込みになるのなら大した問題ではないでしょう。

 

あまり使ってた印象の無いサイバトロンバスター。付属品は少ないです。

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劇中再現で望むなら、いつもそばにいたアパッチやライオジュニアを付属させてくれれば一番いいけどそうもいかないですよね。

一時はアルテミスが付属する予定だったようでしたが消えました。

アルテミスは作中の数少ない女の子キャラですが、ビーストウォーズセカンドは全体的に絵のパワーが低い作品なので、可愛く描かれてたのはラスト3話くらいでしたかね。

そういう意味で言うと、アルテミスのフィギュアの顔が多少アレでも劇中再現といい張れる。嬉しくはないけど。

 

 

 

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良い大きさの剣があったので拾ってきた。

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ライオコンボイには自前の刃物が内蔵されてるので剣は必要ないのだけど、写真映えを狙ってみる。


 

ライオンモチーフのロボといえば、ライオン頭がどこに配置されるかがその特徴になります。

代表的なのが胸にライオン頭部がくるパターン。

目の引きやすさでは一番でしょう。

トランスフォーマーでは、アニマトロンのレーザークローやプレダキングが該当します。

ライオコンボイみたいな肩ライオンはやや珍しいです。

ギャラクシーフォースに登場したライガージャックは、単体では胸ライオンだけど合体して腕になった場合は肩ライオンになるというハイブリッドライオンです。

ビクトリーレオは頭に被りライオンといった感じです。

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ロボットモードでは、たてがみを回転させることができます。

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必殺ライオタイフーン。

回転は手動でどうぞ。

 

 

 

 

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ライオコンボイが活躍するビーストウォーズセカンドは、CGアニメのビーストウォーズのシーズン1と2(日本でのビーストウォーズビーストウォーズメタルス)の間が空いてしまうために、その期間を埋める目的もあって製作されました。

 

にもかかわらず、ビーストウォーズセカンドは重大な問題を生んでます。

ビーストウォーズセカンドの舞台、惑星ガイアは実は数万年未来の地球なのです。

アンゴルモアエネルギーという扱いきれないエネルギーが地球に満ちていたため、地球人は地球を放棄して、宇宙へ旅立っていました。

それから数万年後の地球でビーストウォーズを始めてしまったというストーリーです。

実は地球、というのが明言されるのは終盤だけど、例えば古代遺跡の図書館から見つかった小林一茶とかをただのギャグ表現と流さなければ、実は匂わせる描写はあります。

それはいいんだけど、ビーストウォーズメタルスでも舞台となっていた惑星エネルゴアが実は地球だと明かされます。ちなみにこっちは過去の地球。

メタルスまでの間つなぎで作られていたはずのセカンドで、実は地球というネタ被りしてる上に、先にやっちゃうというのはどうなのだろうかという。

しかし実際のところ、ビーストウォーズというのはものの最初から地球だとバレてるとも言えます。

ゴリラやライオンやタスマニアデビルというのは、そもそも地球にしかいない生き物なので、それを現住生物としてスキャンしてる時点で地球なんですよね。

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今回のマスターピースでは、特筆すべき事柄があります。

www.youtube.com

やっと変形解説動画を公式が作った。

表記が説明書に準じてるので、動画なのに図のパーツを動かすとか出てきますが大目に見ます。

この動画ははっきり言ってわかりやすいです。

望むなら、淡々と説明書通りに変形させるだけじゃなくて、注意点とかコツとかも解説してくれたらいいです。あと大事なことだけど、変形は片道じゃなくて往復でお願いします。ライオンからロボットにしたら、またロボットからライオンに動画で戻してほしい。

 

ライオコンボイを初めて手に取って、説明書を見ることなく動画だけでライオンからロボットに変形完了できました。

そしてその後ロボットからライオンに戻そうとして、説明書を見ながら変形させようとしたんだけど、これが意味わからん。

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それほど大きくもない紙にびっしり変形工程が書いてあるんだけど、ひとつひとつの工程が小さいため視認性は悪くて、しかも線画ならまだしもCGなのかな? 小さいモノクロ画像に陰影とかついてるし、動画がわかりやすい反動で過去最高にわかりにくい説明書かと思った。

 

変形ロボットのいいものが作れるのは十分わかっているので、わかりやすい説明書を作る技術も追いついてきて欲しいんですけど。

スターピースなんて初めから高いんだから、説明書も紙一枚じゃなくて紙面に余裕のある冊子タイプにするとかさ、コストかけてもいいんじゃない。

 

とはいえ、今回変形解説動画が作られるという大きな一歩が踏み出されたので今後も続くと期待します。

なんなら、遡って発売済みのマスターピースの変形解説動画を作ってくれてもいいんですが。

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ビーストウォーズセカンドは、全43話の割に多い総集編や変形は殆どバンクとか突貫製作感の目立つ作風で、ほかにはキャラクターが動いてない場面では静止画像っぽくなる、というか静止画像になるせいで、手前のキャラクターが動かなくなると背景の滝も止まるという残念なカットもあったりします。

製作体制とは関係ないかもしれないけど、飛行機に変形するトランスフォーマーが空中で静止して向かい合って会話するという、ほかで見たことのない演出も印象的です。

 

 

今回のマスターピースはビーストモードも味がある感じでいいですが、なによりロボットモードがかっこいいです。

むしろ作中の話し合い大好きなライオコンボイよりかっこよすぎて違う人なんじゃないかと思うくらいです。

 

通常カラーが一番いいと思うけど、ライオコンボイは何種類かカラーバリエーションができるのできっと展開予定だと思います。

 

 

次のマスターピースは、ビーストウォーズからタイガトロンらしい。

ライオコンボイ、タイガトロンと白いネコ科動物のビースト戦士が連続します。

タイガトロンはチータスを大きくしたものなので、驚きはないけど心配もないといった感じですね。

むしろラットルとかじゃなくてタイガトロンがいきなり出てきたことが驚き。