ネジの栽培はその気になればいつまでも続けることができるのですが、その気がないので終わりとします。
ネジには明確な収穫の目安というのは無く、このくらいでいいかなと思った時が収穫時期だと言えます。
最初から比べるとかなり大きく育ちました。
形状も変化し、傘の部分も成熟しているのがわかります。
収穫直後。
まだ土がついたままですが、この後綺麗にして工具箱に戻しましたいや入れました。
ネジには可食部分が無いので、栽培の目的は食用ではなく観賞用が主です。
ネジの起源は古代ギリシャにまでさかのぼるとされますが、その栽培は現代でもまだ一般的ではありません。
現代文明を支える一角であるネジ。
ありがたい存在であるにもかかわらず、ネジは意外と隠されがちなことに気付いていたでしょうか。
例えば自分はロボット玩具をよく手にしますが、ネジ穴は前側よりも後ろ側、外側よりも内側に設けられます。なるべく見えないように配置されるし、ユーザーとしての認識もネジ穴があるから後ろ、みたいに感じます。
また、組み立て家具などにはネジ穴隠しが入っていたりすることでしょう。
なぜネジ穴は秘匿されるようになったのでしょうか。
ネジは外側に溝があるものをおねじ、内側に溝があるものをめねじと言います。
これは名前の通り雄と雌を表しています。
ネジで締結するということは、すなわち性行為だとみなされているのです。
だから隠します。
ネジのはまった穴がそこら中にあると、それを見るたびに性行為を想像してしまいます。
それでは常にハアハアしてしまい健全な日常生活に支障をきたすとされ、長らく慣習としてネジ穴を隠すということが行われてきました。
古い記録としては5世紀のヨーロッパでカトリックの教会による、ネジ穴を子供の目に触れないようにするべしという通達が出ていたことが確認されています。
ただし最近では世の中の風潮も変化し、ネジや性行為をもっとライトに捉えるという動きも起こっています。
これまで裏側からネジ止めしていたものをあえて見える場所に変えてみたり、最初からネジを意匠に取り込んでみたり、わざと生殖器のかたちにネジ穴をデザインしてみたり。
また、若者の間では体にネジが刺さっているように見えるファッションネジもピアスに代わる新しい文化としてはやりつつあります。
特に首や頭部に巨大なネジが刺さっているように見せるフランケンスタイルはジャスティンビーバーが言及したことにより大流行したので知っている人も多いのではないでしょうか。
もちろんネジやペニスを人前に見せるという行為は不道徳だとする保守的な考えもなお根強く残っています。あなたはどちらでしょうか。
このようにネジを取り巻く環境にも変化が訪れています。
しかし変わらないものがあります。
ネジが何かと何かを結びつけるものだということです。
つまりネジは言い換えれば絆なのです。
ならばネジを栽培するという行為は、絆を育むということになります。
小学校の道徳の授業でネジを育ててみるというのもいいことかもしれませんね。
というわけで、なんかいい感じに締まりました。ありがとうございました。
念のため書いておくと後半部分は創作です。
あ、前半も創作でした。すみません。