ネット上の書き込みで、メトロイドのクリア後やり込みがタンク集めしかない、というのを目にしました。のでちょっと書いてみる。
もちろんタンク100%も目指すべき目標です。
しかしメトロイドというのはクリア後に挑戦するための要素として、早くクリアすれば解禁されるビジュアルなどが毎作あります。
早解きをするには当然アイテム集めの寄り道も最低限であったほうがよく、むしろタンクを取らなくなるのがメトロイドのやり込みだとも言えます。
特にGBAのメトロイドでは、時間だけでなくアイテム取得率の低さが達成条件になっているエンディングもあり、メトロイドをやり込んでいくとアイテムを取らなくなっていくというのは公式の認識でもあると思われます。
なぜ何かを集めるだけがゲームのやり込みだと思ってしまったのか。
昔のファミ通にやりこみゲーマーズという企画がありました(もしかしたら今もある)、その頃のやり込みと言えば特殊なプレイスタイルを試したり、あえて用意した不利な状況からゲームのクリアを目指したりといった通常プレイの先にあるスーパープレイを主に指すものだったように思います。
いつからかゲームのやり込みというのがゲーム内のカタログを埋めるとか、会話を全部見るとかいった要素に寄っていったようですね。
なんだか長時間遊べれば遊べるほど良いっていう風潮がゲーム界隈には確かにあったので、ゲームのメーカー自体がやり込み要素がありますって言ってカタログとか図鑑のような長時間必要な穴埋め要素があるのを宣伝に使うことも多かったです。
それでやり込み=カタログ埋めという認識になってしまったユーザーも多いのでしょう。
ひとつの意見として、そういったカタログ系のやり込み要素はコンプリート要素みたいな言い方にしてほしいですね。
そしてやり込みという言葉は、プレイスキルを向上させてよりプレイングの高みを目指したり、変態的な方向のプレイヤーになったりすることのために残しておいてほしいです。